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ツール・ド・北海道2013 – 市民A 第2ステージ

明けて9月15日は第2ステージです。この日は朝から断続的に小雨が降っていて、昨日のような奇跡的な天気は期待出来そうにありませんでした。この日も朝5時半に起床し、昨日買い込んだ朝食を頂きますが、今日のスタート地点はここから70km以上離れた海沿いの神恵内村なので、8時前に昨日の受付会場の向かい、自転車を預けてスタート地点までバスで移動します。そして今日の舞台となるコースプロファイルは以下のとおり。
【レース情報&形式】
大会  :ツール・ド・北海道2013 市民ロードレース A 第2ステージ
距離  :67km
クラス :上級者(S-2)
【コース】
神恵内村(漁村センター前)~泊村~共和村~倶知安町(ヒラフスキー場)
2013_Tour_de_Hokkaido_Stage2_Course.jpg
 2013_Tour_de_Hokkaido_Stage2_Course_Profile.jpg
バスに揺られて暫くすると、泊原発のある海沿いの道路を北上します。幾つかのトンネルを通りますが、結構長くて暗いので危険な予感が満載でした。程なくして会場に到着し、自転車を下ろして出走サインを済ませますが、検車に関しては昨日走った人は免除されたのは助かりました(笑)
2013_Tour_de_Hokkaido_0108.jpg
小雨が降る中、開会式は漁村センター内のホールで行われました。名前も知らないゆるキャラ?がいましたが、特に愛想を振る舞う訳でもなく、最後まで名前も不明なままでした。開会式では「節電の為、トンネル内の電灯が付いておらず、安全運転するよう」との注意事項が・・・・ 先ほどバスで通ったトンネルはどうりで暗いと思った訳ですが、全員「何か起きるだろ!」との予感を持ったままスタートを待ちます。
2013_Tour_de_Hokkaido_0110.jpg
待っている途中にプロの方々が目の前を走り過ぎて行きましたが、やはり雨とは言えスピードが全然違いますね。凄いです。昨日のTOP10がシード的?に一番前のポジションに呼ばれ、いよいよ第2ステージのスタートとなりました。
【レース序盤】
レースが始まって1kmはパレード走行でしたが、パレードという割にはペースが速かったような・・・ その後直ぐに白旗が振られてレース開始となり、スピードアップします。5分ぐらい走った地点で最初のトンネル。皆気を付けているので落車は大丈夫かな?と思ってましたが、いざトンネルに入ってみると途中から本当に真っ暗。。。 恐らくサングラスを掛けていた方はほとんど前が見えないぐらいの暗さだったのではないでしょうか? こうも暗いと予想していた通りの落車が発生します。集団中盤で走っていると、
まずは前方左側で落車
次に前方真ん中

自分は右側避ける形で進み、事なきを得ると思っていたら、
遂に右前方(この時は自分に取っては目の前)でも落車
で道路全体が落車で塞がれた感じに・・・・ 雨の日にカーボンリムで走っている訳ですからブレーキの制動力なんて知れてるもんです。
そのまま落車した所へ突っ込んで自分も落車。。。
恐らく自分の後方の方も自分達に突っ込んで落車したり、バイクが飛んで行ったりと、まさにカオスな大落車な状態だった模様です。(恐らく20人ぐらいは巻き込まれたのでは?)
落車後は直ぐに立ち上がって、走りたいと思ってたのですが他人の自転車が自分に重なって動けません。ビンディングも外れておらず、こけた状態でクリートを外すのも結構難儀して、ようやくと自分の周りから多い被さる自転車が無くなって再スタート準備完了。
ちなみにここでは、昨日お知り合いになったJINさんも同じ箇所で落車していました。。。「先頭にはもう追いつけないよね?」と少し言葉を交わし、外れかけてたサイコンを再度固定してまずは再スタート。トンネルも1人なので一気に抜けます。
その後暫くは一人旅。前で走る1人の方に声を掛けてトレインを組もうとするものの、ペースが合わず結局暫くは1人で走ることとなりました。
そんな中、後ろからJINさんを含む方々が追いついてきたので、ここで自分も加わってトレイン形成。エリートクラス、高校生、そして上級者と落車に巻き込まれたメンバーで走ります。その後幾つかのトンネルを超えていきますが、何と自分達の走行車線にバス(トラック?)がおり、今にも動きはじめました。反対車線からは交通規制がされていない車が向ってきます。結果的に道路のセンター付近を時速50km/h近くで突き抜ける事に。。。
その前後か忘れましたが、とあるトンネルで自分が3番手を走っていたのですが、後輪にハスられた感触。後ろを振り返ると自分の真後ろの方が反対車線の壁まで吹っ飛んで行きました。ここも相当な速度が出ていただけに大怪我をしていないかとても心配です。(後で聞いたところ高校生だったようで、壁まで飛んで行ったので下手すると救急車コースかもとお聞きしました)
ようやくとトンネルを抜けて視界が開けると、何と遥か彼方に先頭集団の姿が見えました。距離的は1km以上は離れているでしょうか。。 トレインで少しペースを上げれば山岳地帯までに追いつけるかも知れないので、声を掛けながら、そして自分でも少し速めの速度で引いてペースアップを計ります。しかしながら先頭交代をして行く中で、どうしてもペースが落ちてきます。その度に前に出てはペースアップをするものの、やはり途中で速度が落ちてしまい、中々自分と周りの思惑が一致しないなぁとヤキモキしながら走ってました。。
そんな中、共和町内で再度ペースアップの為に少し強めに前に出ましたが、誰も付いて来ず1人飛び出す格好に。。。
直ぐに集団内に戻り、周りから「ここで脚を使うのはもったいない」等々助言を頂きました。残念ながら山岳地帯までに先頭と差を縮めることは出来ませんでした。
【レース中盤】
さて、レースも中盤に入り昨日と同様に山岳ステージ的な色を出すコースに変貌してきました。登りの序盤から何人かが千切れて行き、人数が少し減ったような。。。 その後は昨日走ったコースを逆走する形で淡々と走ります。集団内でも色々と会話も始まり、「このまま全員で行ければいいんだけど、坂で多分散り散りになるよね」、「まだ登り続くのか?」なんて話をしながらKOMを目指して約300m近くを途中のアップダウンを含みながら登って行きます。そうこうしていると先頭集団からも大分と人が落ちてきますので、その度に吸収したり追い抜いたりしながら進んで行きました。
そして、今回のKOMポイント地点を超えて一旦下ると今度は登り返しでまた登り。今度は斜度もそこそこあったので、集団は散り散りに。。。ここではDOKYUジャージの方がかなり速くて1人だけ先に進んでいきます。今度は高校生がペースアップ、そしてこれまで一緒に走って来たJINさんが「切れます?」と言って脱落。その後はエリートクラスの方と二人でペースが落ちないように前に見える方に追いつき、追い越すように走って行きます。勾配も10%あるような登坂区間も終わる頃には、エリートクラスの方と二人で何とか前を行っていたDOKYUジャージの方と高校生に追いつくことが出来て下りに入ります。
ここでは一旦切れたと思っていたJINさんが何と追いつきました。後で聞くとかなり良いペースで引っ張ってくれた方と遭遇した結果、二人で追いつくことが出来たそうです。
【ゴールまで】
下りも終わり、いよいよゴールへ向けて残り数km、集団も5-6人ぐらいで自分も積極的に前を引きます。
いよいよメイン通りに帰ってくると沢山の観客が応援してくれます。登り基調の坂を全員で走り抜き、昨日は脚が売り切れて集団の最後になったゴールまでの登坂区間に入ります。ここでは昨日の経験を生かして一番前を走ります。スプリント出来る程の力はないのですが、持てる力でペースアップ。後ろから二人程付いてきます。そしてこれまでずっと二人で走って来たエリートクラスの方が自分を交わし、もう1人が右横から追い抜いて行きます。自分もダンシングで何とか力を振り絞りますが、結果的にはゴールまで持続できず、3番手でゴールとなりました。
【レース後】
ゴール後は一緒に走った方達と健闘を称えたり、レースの様子を話したりと暫くご歓談。一緒に走ったDOKYUの方とも色々とお話できました。ツール・ド・沖縄市民210kmにも参加されるようなので、「是非お会いしましょう」とお話し、今回知り合ったJINさんを始めとする方々ともまた沖縄や他レースでお会いしましょうと話をし、あまりにもの寒さにオオワシロッジに帰還します。
オオワシロッジは既にチェックアウトしていましたが、シャワーを貸して頂くことが出来て本当に感謝です。ついでに雨、泥で汚れたジャージも少し綺麗にしてから洗濯。洗濯の間に帰宅準備の為に、まずはあまりにも汚れてしまった自転車を洗って分解、バッグに詰めて帰宅準備完了。その後完走書をもらいに閉会式のある場所に行くとなんと既に片付けが終わろうとしており、スタッフの方は誰もいないではないですか。。。。 どうもシャワーやら帰宅準備している最中に全てが終わってしまっていたようでした。
【帰宅】
再度ロッジに戻って、忘れ物がない事を確認して新千歳空港へ出発。フライト自体は明日なのですが、余裕を持ちたかったこともあり、空港内のホテルに前泊です。途中京極町という場所で温泉に入り、遅い昼食のサーモン丼を頂きました。レンタカーを返却し、空港には夜8時前に到着。予約してあったターミナルホテルにチェックイン後、空港内の「万葉の湯」が無料利用出来るとういことで、また温泉へ。その後はビールを飲んで、就寝となりましたが、お風呂に入って傷口がしみることで、初めて落車で怪我した場所を実感する羽目に。。。(まぁ大怪我は無いです)
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翌朝は心配されていた台風の影響を懸念し、まずはANAのカウンターまで行ってみます。案の定関東地方を直撃し、朝羽田へ向う便はほとんど欠航となりました。
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自分の便は5時間遅れで15時過ぎに変更。しかし周りはチケットの払戻や飛行機の振り替えなどの調整等でカオス的な状況。どうも自分の乗る飛行機以前の方は翌日まで振り替え便が無かったようです。取り急ぎ、重い自転車だけを預けて再度ホテルへ戻って11時のチェックアウトギリギリまで和んでおりました。その後は千歳空港でお土産を買い、もう一つの目的である海鮮丼を食べ、空港内で時間を潰して15時半に出発となりました。
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羽田空港でオイル漏れがあり、滑走路が閉鎖され、着陸が暫くできないというハプニングはありましたが、何とか19時前に到着し、無事に帰宅することが出来ました。
今回の北海道遠征で、初の公道を使った長距離ロードレースに参加した訳ですが、クリテリウムやJCRCとも違う楽しさがそこにはありました。ライバルと協調したり、潰し合ったり、これはもうハマりましたね。今度の沖縄、他にはツール・ド・熊野もそうですが、公道を使って行うステージレースには積極的に今後参加して行きたいと思いました。
今回も色々な出会いもありましたし、また一つ自転車レースの魅力を知る事が出来た事に感謝です。
PS
他のブログでも記載されていますが、今回の運営には少し問題があったような気がします。
特に2日目のレースはトンネル内の明かりをレース中だけでも点灯できるように調整できなかったのかなと。。。
途中のバスかトラックが動き出して対向車との間をすり抜ける場面もそうでしたし、もう少し安全に配慮した運営が出来ると良かったのでは?と思いました。
ツール・ド・北海道2013 市民ロードレース A 第2ステージ 公式リザルト
順位 :22位(出走:54人)
距離 :67km
タイム :2:01:57
TOP差 :0:09:36
平均時速:32.96 km/h
※ Garmin Dataは正常に取れていなかったので、今回はログ無しです。


2013年9月23日追記
Bandaniさんのブログ「晴れのち気ままに~自転車との日々~」より、写真を頂く事が出来ました。ゴールスプリントですが、最後のもがきで皆苦しそうです。・・・
20130914_goal_sprint01.jpg
20130914_goal_sprint02.jpg

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コメント

    • state
    • 2013年 9月 18日

    危険な香り漂いまくりのレース展開に手に汗握って読ませていただきました。
    ご無事で何よりでした!
    公道をサイクリングしていると砂利が浮いてないかとか、亀裂がないかとか、路面に目が行きがちですが、時速50kmのレース中も路面コンディションが同じような感じだとすると、周囲と同時に路面にも気を付けないといけないんですよね。。?
    しかも照明なしだとさらに怖いですね。。

    • shimagnolo
    • 2013年 9月 19日

    いや~、ドキドキです!長距離ロードレースは本当に命がけですね。同じ自転車でも他と次元が違います。
    何気なくTVで見るプロのロードレースですが、実はこんなに厳しくスリリングな一瞬一瞬をすり抜けながらの展開だったんですね。
    スナフキンさんがはまるのは理解できますが、事故や怪我だけはくれぐれも気をつけてください。巻き込まれやもらい事故があるから本人の注意だけではどうにもならないでしょうが…
    トンネルのこと、路上の車両の問題など、主催者はこの度の落車事故などを肝に銘じないといけないですね。下手をすれば尊い命が犠牲になります。
    まずは無事のご帰還、何よりでした。お疲れ様でした。

    • Snufkin777
    • 2013年 9月 19日

    >stateさん
    もちろん路面には気を使うのですが、一番気をつけるのは前の方との位置関係や間隔でしょうかね。
    ちょっとした位置取りで前後と当たって落車というのがありますので。。。
    トンネル内の落車はまさに真っ暗な状況で位置関係が一瞬分からなくなり、ぶつかって発生したんじゃないかと思っていました。

    • Snufkin777
    • 2013年 9月 19日

    >shimaさん
    コメント有り難うございます。
    ロードレースを実際に走ることで初めて分かる事も多々ありました。
    今回は初の長距離ロードレースでしたが、得るものは沢山あったと思います。
    スリリングな展開があるからこそ、魅力もあるのでしょうがプロでは無いので、怪我や事故には十分に注意をしたいのは同感です。ただしレースと言う特性上スピードは出ますが、基本的には車の飛び出し、追越しなど、普段の走行で危険とされるものが無いことで、道路を走ると言う意味での安全性は高いのかも知れませんね。
    ただ、最初のトンネルを超えるまではパレード走行にするなどで、トンネル内の明かりを点すことができなくても、もう少しリスクを軽減できた気はしないでもないです。。。
    この辺は来年以降に是非生かしてもらいたいですね。

    • シクロ
    • 2013年 9月 19日

    本当暗い場所は危ないですね・・・。ただでさえ天候不良の中をこんな場所で落車してもしリタイヤなんてなったら泣くに泣けません。運営面改善してほ
    しいですね。
    それにしてもロードレース本当に面白そうですね。沖縄も出場されるそうで、今回の経験を糧にいいレースが出来そうですね!!
    僕も坂を登れるようになってゆくゆくはこんな大会で走ってみたいです。
    bS朝日で来月この大会が放送されるの楽しみにしてます!

    • Snufkin777
    • 2013年 9月 19日

    >シクロさん
    レースをやってる以上、パンクや落車でリタイヤということもあるでしょうが、何とか完走できて良かったです。運営面がどうであれ、こーいう落車の多くなる場所を走るのもレースなのかな、なんて割り切ってはいるんですけどね(笑) 沖縄はかなり不安な状況で申し込んだんですが、今回のレースで少し完走できそうだという事も分かって自信になりましたので、是非完走したいですね。
    大会には色んな方が参加しています。足切りはあるのですが、出てみないと分からないと思いますので是非参加してみるのも良いと思いますよ。今回は山岳コースでしたが、毎年コース変わるようですし、クラスさえ合っていれば何とかなるのではと思います。
    BS朝日では市民レースの放送をするかは微妙ですけど、どんな場所を走ったかは分かると思いますので自分も楽しみにしています?

    • doroke
    • 2013年 9月 20日

    順位を見てびっくりいたしました。すごく良い順位です!!
    ブログを通じてレース展開も自分が走っているようにつかむことが出来ました。本当に楽しそうです。
    でも落車の出来事だけは本当に身震いがしました。主催者の方々には、本当に気を使って頂きたいものですね。ホビーレースでもやることはプロと変わりませんから・・・

    • Snufkin777
    • 2013年 9月 20日

    >dorokeさん
    自分でも初日はビックリの順位でした(笑)
    ロードレースはもちろん強さもあるのでしょうが、駆け引きや自分がいる集団などの力によっても順位が大きく変わりますね。落車一つとっても、1人で走ってればきっと足切りにあってたでしょうし。。。まぁ今回の件は主催者もひょっとすると交渉の上、止むなくトンネルの電気を灯せなかった可能性もありますし、走行前に相当注意勧告していたのもあるので、今後に生かせてもらえれば良いのかなと思ってます。でも本当にロードレースは面白いですよ?。

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