UCI Gran Fondo World Series

2016 UCI Gran Fondo World Championship参戦記 – グランフォンド

2016年9月1日からオーストラリアのパースで開催される、「UCI Gran Fondo World Championship」への出場権をニセコクラシックで得れたので参加してきました。初めての海外レースですが、経験したことを備忘録的に残したいと思います。クライマックスはグランフォンドです。

大会名称/リザルト

大会名: 2016 GranFondo World Championships in Perth, Australia
レースカテゴリ: グランフォンド
距離: 154.5km
クラス: 40~44(年齢別)
コース: Course Map

Course Profile

順位: 56位(133人中)
Time: 4:22:19
Top差: +0:09:54
平均速度: 35.3km/h
 走行データ: Pioneer Cyclo Sphere

レースレポート

9月4日(日)は、いよいよ今大会のクライマックスであるグランフォンド。

世界各国の予選には4万2000人以上が参加し、その中で上位25%に入った中の39カ国、1500名がパースの地にやってきた。年齢別カテゴリでもっとも参加人数が多いのが、45-49歳の部。次いで40-44歳と40歳代の参加が多いのは日本と共通かも。朝早いスタートなので、日本と同じように現地へ向かうと日本人ばかりが先に来ているというお国柄も垣間見て整列開始。前にはオーストラリア出身でツールでステージ優勝しているロビー・マキュアン選手がいたので、取材やらインタビューで賑やかだった(笑)

スタートは年齢区分の若い順から。我らが40-44歳の部は7時14分に無事スタート。

スタート直後は高速道路の片側を封鎖してそこを40km程走るという中々のスケール。散発的なアタックが入るので、ちょっとしたインターバルはあるものの、集団も大きいので吸収を繰り返す状況が数回。途中で逃げが出来たのは見えたけど、最終的に捕まえたのか?までは不明。周りにはオーストラリアのジャージを纏った選手が多数。とにかく体が大きいので彼らの脚が自分の肩ぐらいにくる感じで若干怖い。でも前に彼らがいると風除けとしては最高で本当に楽です。途中でペースが落ち着いたこともあり、一度先頭へ飛び出してしまったついでに暫く集団を牽いたのは良い思い出かも。

余裕のあった序盤

Zig Zagは勾配は緩いが道幅が狭い

高速道路から一般道へと下ってからは、勝負所となるであろう約48kmの周回コースへ突入。コースの入り口はZigZagと呼ばれるジグザグな4kmの上りで勾配は大したことはないけど、道幅が狭く途中で180度ターンがあるので一列棒状での登坂は必須。先頭付近にいないと後ろのインターバルがとても辛いことは明白なのは試走でも認識していたので、比較的前目の位置をキープできたこともあり無事に先頭付近で登りきる。

その後はゴール地点であるKalamundaの街中を通ってアップダウンの続くコースを進む。ゴール地点では街中の沢山の人が声援を送ってくれて本当に力強かったし、走っていて気持ちよかった。日本でも多くの声援を沿道から送ってもらえるレースもあるけれど、やっぱり世界大会での声援は何か格別な感じがする。

自分は先頭集団で無事に周回コースに入って前方をキープしながら走り、終盤に備えて登りでは不要な力を使わないようにインナーギアを多様。意外と登りではペースが上がらず(オーストラリア人のガタイが良すぎて重いのが理由かも)、勾配も緩いので余裕を持って走ることができたのは幸いだった。目立つのはイタリアとスロバキアのジャージ。彼らは上りでもペースを上げたりと如何にも強そう。周回コースの登りでピークとなる地点は計3つ。最後のピークを越えてからは周回コースの入り口であるZig Zag手前まで爽快なダウンヒルなので無事に先頭集団で走れると「この時」は思っていた。

まさかの下りで千切れる

前の選手が明らかに日本の選手よりも大きい。このような経験は世界大会でないときっとできないだろう。集団での風除けとしては素晴らしい働きをしてくれる彼らだがネガティブな要素も。前の選手がでかくてコースが見えないのだ(笑) 特に下り区間のストレートは問題ないのだが、直角コーナーが多数あったこともあってコースが確認しづらいのは痛い。コーナーのたびにクリテリウムのようなインターバルが続く。しかもやたらと速い。。。アウタートップ(52-11T)で必死にペダルを回しても前から離れていってしまう。明らかに登りよりも下りで踏んでいる方が長く辛い。特に長い下りに入ると集団は速度を緩めることなく進むので、中切れが起きたら埋めることは非常に辛い。周りの選手もキツかったようで、遂に集団が2つに分解。。。差は20mぐらいなのに追いつけない。先頭集団が前に見えている中で、踏んでも追いつけずに千切れていく自分。踏みすぎて心拍も足もかなり辛い。2周回目のZig Zag手前にある唯一10%を超えるであろう坂をダンシングで必死に追うも結局追いつけず。。。先頭集団が徐々に遠ざかっていくのを見ながら2度目のZig Zagへ突入。

なんとか完走

Zig Zagでは遅れた第二集団の前方にいたこともあり、インターバルもそれほどキツくなく無事に登りきる。その後Kalamundaの街中に向かう緩い勾配が続く箇所では周りの選手も脚に余力がないようで、ほとんど自分の一人引きでゴール地点を超えてダウンヒル区間へ。思った以上に脚を使い切っていたようで脚が重く残りの距離、コースに不安を覚えながらレースは進む。

ダウンヒルは相変わらず海外勢が強く、登りだと自分が前に出ることが多い・・・そんな事を繰り返しながら残された40kmを走り続ける。暫くすると後からスタートした45-49歳の先頭集団に追い越されるが、ここに同じ年代の選手が乗っかっている。本来はレース区分が違うのでマナー違反だとは思うけれど、自分のいた集団の選手も次々に乗っていく状況なので、自分も便乗さざるを得ず集団へ合流。

大声援を受けてゴールする選手達

辛い時程、集団で走ることの恩恵を感じる。強度的には変わらずも巡航速度は明らかに速い。このまま最後までいけるのかもという気持ちで走っていたが、そんなに甘くは無かった。何でも無い直線で前方のイギリスジャージの選手が落車。少し距離はあったので、自分自身の落車は回避はできたけど倒れて来た方向が自分の行く手で一旦完全ストップ。この間に集団はそのままの勢いで行ってしまって、急いで再スタート、踏んでいくも追いつけない。 「思った以上に脚がない」とここまで脚を使ってしまったツケを払わされた感じで、追いつけそうだけど追いつけないという状況が続き、遂には集団から離れてしまった。非常に残念だけど脚を温存できていなかった自分の力不足が招いた結果。走っている中で選択した自分の行動が色々な形で反映してくる。それが長距離ロードレースの魅力だと自分では思っている。このような事態もまたロードレースの面白さ、奥深さだなと。

その後は一人旅で前方から落ちてくる選手をパスして走る。後ろからまた小さな集団がやってきたので、ここに付かせてもらって周回コース最後のダウンヒル、3度目のZig Zag地点へ突入。もう勝負事は終了しているのもあり、少しでも前で無事に完走することを意識して走る。これまでに使い切った脚は限界が近かったのか、最後の1kmの登りは全然踏めずでトロトロと。それでも大観衆の中、ゴールゲートをくぐって無事に完走。この大会に参加してようやくとミッションを果たせた瞬間でとても嬉しかった。

結果は133人中56位と真ん中より少し前。たらればになるが、落車などが無ければもう少し上位もいけそうだったし、日本人でも十分やれると感じた。

大会を終えて

レース後、日本から参加した選手達と記念撮影を行なう。他国と違って日本代表ジャージは販売されていない。なので皆ジャージがバラバラだった。(笑) 他国は皆お揃いのジャージで羨ましかったので、来年参加することができれば、お揃いの日本ジャージで出場したいという新たな願いも。是非日本の自転車連盟の方には考慮頂きたい。

2016090403

参加した日本選手との記念撮影

初の海外レース、しかもグランフォンドの世界大会に参加できたことは、自身にとっても非常に有意義且つ楽しい一時になった。もちろん国やコースによっても変わるだろうけど、今回初めて海外レース、海外選手と走った感想を述べると。。

  1. 海外の選手はやはり体格が良い選手が多い。特にオーストラリア、ドイツ、オランダなど・・・
  2. イタリアの選手は日本人と同じように小柄で細身の選手もいたけど、登りが速かった・・・
  3. オーストラリアの選手は体が大きくパワーもあって、スプリントやTTでのパワーは見てるだけでも凄い。到底勝てる気がしない(笑)
  4. 下りのスピードが半端じゃなく速い。アウタートップでこれでもかと踏んでも追いつけなかった。。。
  5. イタリア選手の登り、イギリスやフランス選手の果敢なアタックなどは日本のアマチュアレースだと中々見られないかも
  6. スロベニアの選手は総じてレベルが高かった。常に上位に入っていた気が・・・
  7. コースにもよるだろうけど、登りは日本人選手の方が強いと思う。

特に自分が一番驚いたのが下りの速さ。登りで千切られる事は覚悟してたけど、先頭集団の中にいて下りで千切れるとは全くもって想定外だった。

ただ、登りに関してはそれほど登りに強くない自分でも余裕があったので、ヒルクライムレースの多い日本勢は結構戦えるのでは?とポジティブな面も。まぁ勝負どころに残っていなかったので、実際のところは分からないけど(笑)

これまでは”ツール・ド・おきなわ”が一番の目標だった。でもこの大会に参加したことで世界で走る面白さを知ってしまったので、今後はこの大会で上位に入ることが今後の目標になりそう。来年はフランスのアルビで8月24日から開催されるこの大会。予選突破してまた世界の舞台に立てるよう頑張ろう。

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