JBCF(実業団)で走るために

JBCF(実業団)で走るために

これまでにも日本各地で様々なレースが開催されていることはお分かり頂けたと思いますが、もっとレベルの高い所で走りたい、もっと勝ち負けに拘りたいという方には、実業団で走るという選択肢があります。ここでは実業団で走るために必要な知識やスキルを身をもって感じている点から紹介したいと思います。これらは自分でも必要だと思うことであり、完璧に自分自身でできていない点もあると思っていますので、私自身も精進していきたいと思います。


日本における実業団、実業団レースとは

日本ではJBCF(全日本実業団 自転車競技連盟)が実業団レースの統括を行なっており、上からJPT(Japan Pro Tour)をピラミッドの頂点としたカテゴリ構造となっています。JPTの中でTOP-P, Pとチームのカテゴリが分かれていますが、基本的にはJPTとして同じレースで凌ぎを削ります。

自転車競技においてはUCI(Union Cycliste Internationale / 国際自転車競技連合)が主催する世界各国のプロツアーを頂点とし、日本の実業団もそのピラミッド構造の中に入っていますが、UCI資格を持ったチームはほとんどありません。ツール・ド・フランスなどもUCIプロツアーの一つですが、日本においてはTOP-Pに属しているチームであったとしてもUCIの資格を持っているチームは少ない状況です。実質はプロツアーに所属するチームに在籍するしかありません。(別府選手や新城選手など)

日本の実業団は、JPTをピラミッドの頂点としたカテゴリ分けになっています。

なお、日本のTOP-Pには将来海外で走ることを目的、または自転車競技のみで生活している選手やプロチームも幾つかありますが、実際にはサラリーマンと兼業で走っているセミプロが多いのが実状です。ちなみにJPT Pro TourではUCIの規定に準じたレースとなる為、同じチームから出場できる人数にも制限があります。ここで走るにはまずはJPT Pro Tourへ参加できるチームに入ることが最初の関門です。E1で入賞経験があるなど、JPTで走るための個人資格の取得が必要で、且つ在籍チームから実力、加入が認められる必要があります。走っているのは日本でもトップクラスの選手なので、その中で走るのも簡単ではありません。またサラリーマンで走っている選手も実質自転車を本業として副業的にサラリーマンをやっている選手も多いですし、自転車競技思考が非常に高く練習もしているシリアスホビーライダーがほとんどです。

なお、JPTの下にはJET(Japan Elite Tour)というカテゴリがあり、こちらはE1(Elite 1)を頂点として、E2(Elite 2), E3(Elite 3)のカテゴリから成り立っています。俗に言う、「実業団で走る」という場合は、こちらのカテゴリの中で走るという意味合いです。ちなみにこちらのレースにはチーム毎の人数制限は無いので、Elite Tourに参加しているチームに所属していれば基本的に誰でも参加することが可能ですし、新たにチームを立ち上げて登録することで参戦することも可能です。また、初めて実業団登録を行った選手は、必ずE3からの参加となります。JETも年間を通して日本全国で多数のレースが開催されていますが、各レースで1-3位に入った場合は自動的に1つ上のクラスへ昇格となります。また各レースでの順位に応じてポイントが付与され、最終的に年間でのポイント総合上位が翌年度1つ高いカテゴリに昇格、逆にポイントが低かった上位カテゴリのレーサーは自動的に降格となります。


実業団で走るには

実業団で走るには必ず実業団に登録されているチームに所属する必要があります。現在実業団に登録されていないチームに所属、または個人で走っている場合、既に実業団登録されているチームに加入し参加するか、同じ志のあるメンバーを原則4人以上集めて、チーム登録を行う必要が出てきます。なお、チームに所属しているだけではレースには参加できませんので、然るべき手続き(競技者登録等)を行う必要がありますので、詳細はこちらのページを参考にしてみてください。

実業団で走る前に

どれぐらいの実力があれば実業団で走れますか?と聞かれることがあります。実力の有無に関係なく登録自体は誰でも出来てしまうことから、ここ最近の自転車ブームもあって、登竜門であるE3のクラスタでは人数が増え、落車などの事故も多く発生していると言うのが実状です。一般参加可能なホビーレースと実業団レースはかなり異なりますので、参戦する前には本当に実業団レースで走れる実力を身につけておくことが求められます。参戦するほとんどの選手が仕事を持ったサラリーマンであり、仕事や家族に極力迷惑をかけないよう努めていると思いますが、レースで走る前に必要なスキルや実力があってこそだと思いますので、個人的な意見ですが実業団で走る前に、以下のような経験やステップを踏んで頂くと良いのではと思います。

基礎的なスキルを身につけている

ここで言う基礎的なスキルとは、一本橋やスラローム、8の字走行などの練習を経て、ロードバイクを自分の意図通りにしっかりと扱うことができるスキルを身につけておくこと指します。最近ではショップや自転車チームなどもこのような練習を開催している所も増えてきていますので、是非参加の上スキルを磨いて欲しいと思います。また既にロードバイクの経験が長い人も、自分にどの程度の基礎的なスキルがあるのかを確認する意味でも定期的に参加することが重要です。

また、レースは単独ではないので、集団走行で走るスキルも必要不可欠です。ローテーション、声がけ、ハンドサイン含めて集団走行でも色々なスキルが求められますので、これらのスキルを身につけてく必要があります。この集団走行もショップや自転車チームの練習会で学んでいく必要があります。

対人スキルを身につけている

実業団のレースでは100人以上の選手が一緒に狭い公道を走ることも珍しくなく、選手同士の接触は当たり前です。腕や肩、場合によっては自転車が接触しても慌てずにそのまま走行できるスキルが必要不可欠であり、このスキルが無いと自分自身が落車を招いて自分だけではなく、一緒に走っている選手も巻き込むことになります。対人の練習は一人ではできませんので、チームメイトがいるなら一緒に練習しましょう。今までソロで走っていた人は、まずはこのような練習会があれば参加し、可能な限りチームに所属して練習できる環境を作る必要があります。

紳士協定を含む自転車レースの知識

いくら実業団で走るための実力があったとしても、実際のレースでは大勢の選手と一緒に走ることになるので自分勝手に走って良いものではありません。例えば斜行。自分が行きたい方向が空いてるからとハンドルを切って前に進むと後ろで走っていた選手の前輪に当たって落車を招くことが多々あります。このような行為は他の選手を巻き込む危険な行為であることから、レースを走る中ではタブーとされていますがルール的に何か示されている訳ではありません。その他にもルールブックなどには記載してはいないものの、レースを走る上ではタブーとされる行為が幾つもあります。知らない人がこのような知識やスキルを学ぶには、やはりレース経験が豊富な選手から学ぶ、または実業団チームに所属して先輩等から教えてもらい、日々の練習で身につけておく必要があると思います。

自転車チームへの所属

ショップや地域、インターネットを介したりとを様々なものを母体とした自転車チームが日本にも増えてきましたし、実業団登録しているチームも多くなってきたと思います。先にも記載しましたが、実業団レースは通常のホビーレースとは異なる点も多く、一番良いのは実業団へ参加しているチームに所属し、練習を通してこれらのスキルや知識を学ぶことだと思います。最近ではスキルや知識が無くとも実業団レースに参加させるチームもあるので注意も必要ですが、必要なことをしっかりと教えてくれるチームを選択することが大切です。

ホビーレースからのステップアップ

初戦がいきなり実業団レースというのはあまりにも敷居が高いので、まずは選手登録が不要なホビーレースで日頃の練習の成果を試すことが一番です。集団走行ならエンデューロ、高速域での集団走行ならクリテリウムなど適正なクラスを選択していればこれまで自分が習ってきた事をしっかりレースで試すことが出来ると思います。ここである程度しっかりと走れることを確認し、既に実業団で走っている先輩などからのお墨付きをもらえれば、胸を張って実業団レースに参戦です。このようなスキルを身につけておくことで、実際に実業団で走る上でも慌てることもないですし、リスク回避や優勝や入賞に向けた駆け引きなども楽しむことが出来るようになってくると思います。

リスクを認識する

先にも記載していますが、自転車レースでは落車などの予期せぬ事故が起こり得ます。レース中に動物が飛び出したり、前を走っているバイクが転倒するかも知れません。周りの落車に巻き込まれて怪我をしてしまうこともあるでしょう。せっかく購入した高い自転車やホイールが壊れてしまうこともあると思います。自分も鎖骨を骨折したり、実業団レースでも落車に巻き込まれたケースがあります。

スキルなどに依存する点も大きいですが、どんなに気をつけていても回避できないこともあります。自分が被害に合う、相手に怪我を負わせてしまう可能性もあります。リスクを減らすために練習やマナーがあるとは言え、このようなリスクは100%回避できないことを承知の上で実業団レースには臨む必要があります。意識的な覚悟にはなりますが、このような事態が発生してもあらかじめ承知の上で参戦する必要があることは忘れてはいけません。


番外編

自分自身が実業団レースに出ている際の実力を当時所属していたカテゴリでの大体の順位を照合すると以下のようになるかと・・・脚質的に自分は一定のペースで長時間走ることが得意なようで、エンデューロなどは結構上位になることが多いです。ただしスプリント力は全く無く、スプリント勝負になればほぼ最後尾でゴールです。ヒルクライムは富士ヒルが1時間15分切りのシルバーというスペックです。E1では走ったことがないので、自分の位置がまだ分かりませんが、E1で大体20番手ぐらいでゴールするチームメイトと走ればほぼ負けますので、まだ実力的には足りないということは認識しています。

E3(大体の順位:30-10位ぐらい)

  • クリテリウム、エンデューロ等で集団走行となっている場合、巡航速度が40km/h程度であれば余裕で最後まで走れる。
  • クリテリウム、エンデューロ等で突然のアタックなどで巡航速度が50km/hを超え、集団が一列棒状になった場合はかなり辛いが少しなら付いていける
  • 平坦無風であれば単独で巡行速度として30-35km/hを4時間は維持できる
  • ヒルクライムレースでのパワーウェイトレシオは4.0-4.5w/kg

E2(大体の順位:20-7位ぐらい)

  • クリテリウム、エンデューロ等で集団走行となっている場合、巡航速度が45km/h程度までであれば余裕で最後まで走れる。
  • クリテリウム、エンデューロ等で突然のアタックなどで巡航速度が50km/hを超え、集団が一列棒状になった場合はかなり辛いが切れなければ付いていける
  • 平坦無風であれば単独で巡行速度として35-40km/hを2時間は維持できる
  • チーム練習などで大体40-45km/hでのローテーションであれば、集団を2−3分は牽いて練習中(2−3時間?ぐらい)を終えることはできる。
  • ヒルクライムレースでのパワーウェイトレシオは4.2-4.6w/kg

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