特集

The Sufferfest トレーニングビデオ

自転車のトレーニングを行うにあたり、自宅でローラー台を活用している選手も多いだろう。

特にローラー台で長時間トレーニングすること自体が苦痛と感じる方も多いと思う。自分もこれまでにローラートレーニングを数年続けてはいるものの、視覚的な刺激が無いと中々長時間追い込むことは出来なかった。最近はUCIがツール等で走る選手の自転車にオンボードカメラを取り付ける事を許可するケースも増え、よりリアルなレースを楽しむことができるようにもなってきた。そんなシーンをトレーニングビデオとして、しかもUCI公認で提供してくれるのが The Sufferfestである。

Sufferfestとは?

シーンに合わせたカテゴリとコンテンツを提供

まずSufferfestのビデオトレーニングのメニューは豊富だ。しかもかなりキツイ。それぞれのビデオメニューにおいて、IF(Intensity Factor)やTSS(Training Stress Score)が表記されているので、どの程度の「キツさ」であるかはパワートレーニングを少しでもかじったことのある人なら大体わかるだろう。まず、FTPの計測ありきではあるが、一般的に、IFが1.0の場合はFTP強度ということになる。つまり60分のメニューでIFが1.0ということは、自分が1時間出せる出力MAXの強度ということになる。仮にトレーニングを行い、1時間のIFが1.2などなれば、FTP自体が向上している可能性が高いので、FTPを計測し直すことが必要だろう。(通常は1.0以下だが、0.9を超えてると相当辛い)にTSSやIFに関しては様々なブログ等でもどのような意味であるのか含めて説明しているのでそちらを参考にして欲しい。ただし、このビデオトレーニングは先にも述べたように基本は「辛い」メニューで構成されている。ローラー台でのトレーニングが辛く苦しいことが快感なまさにMな方々にはうってつけとも言えるだろう。

話を戻すとSufferfestのトレーニングビデオは以下のようなカテゴリで区別されており、目的に応じたトレーニングを選択することができる。

  • Base Training
  • Climbing
  • Speed
  • Racing
  • Endurance
  • Time Trial
  • Fitness Test
  • Style
  • Mashup

なお、Fitness TestはFTPを計測、Styleはどちらかというとフォームの確認、そしてMashupは基本的にはそれぞれのカテゴリのビデオを組み合わせて1つのトレーニングビデオにしたものである。トレーニングビデオの一覧は公式ホームページで確認可能なので、サンプルビデオも合わせて是非確認頂きたい。

ビデオダウンロードとアプリでの利用が可能

画面では目標とするパワーやケイデンス、心拍などの情報が掲示される

現状はビデオを購入またはアプリを通じてのストーミングでの利用となる。ただし、アプリのみで提供されるビデオがあること、リアルタイムでパワメーターを通じてどの程度の出力が必要かを表示しながら走れるという意味では、アプリの利用が最もこちらのトレーニングビデオを有効に活用できると言える。支払いも月額で行うことができるので、不要になった場合にはいつでも停止できる。

ただし、このリアルタイムで表示されるパワーやケイデンス、心拍を本当の意味で達成しながら走るのはかなり辛いので覚悟しなければならない。

Sufferfestを始めるべき人は

間違いなく、実業団、ホビーレースでも優勝や入賞を目指したいシリアスレーサーにうってつけのビデオと言える。逆にビギナーやそれほどレースに興味が無い、能力の向上に積極的で無い人にはこのビデオはあまりにも酷すぎる。基本的にはインターバルであったり、乳酸ギリギリの状態で能力を向上させる、または心拍的にもキツイ状態を保つなどまさにアスリート向けのメニューなのだ。だからこそ、本気で能力を向上したいと願う人にはうってつけのビデオでもある。また、ビデオである以上メニューをしっかりこなすかは自己管理にかかっている。表示される負荷を実現するのも、諦めるのも自分次第なのでメンタル的にもかなりタフさが必要なのだ。

目標とする出力vs実際の出力などが視覚化されてトレースできる

実際に自分はこのビデオでのトレーニングをアプリが出る大分と前から実施している。最初はそのキツさと相反してビデオで実映像を見ながら練習できる楽しさが上回っていたが、最近では完全に「修行」である。密度が濃いので真剣にローラーでトレーニングすると実走で走る何時間分の負荷トレーニングを短時間で実現できるので非常に効率的ではあるのだが、たった30分、たった1時間のトレーニングメニューが長くてとっても辛い。それでもこのトレーニングを開始する前と後ではレースで走る上で大きな効果があったことは言うまでも無い。ある程度のレベルに来ると能力向上をすぐさま感じることは少ないだろうが、トレーニングメニュー等もあるので質のあるトレーニングを行いたいなら一度は試してみると良いだろう。サンプルとして、ヒルクライム向けのAngelというメニューのサンプルビデオのリンクを貼り付けておくので参考にして欲しい。

番外編

ちなみにSufferfestは独自の世界を展開している。例えばSufferfestのビデオトレーニングをSufferlandという世界で表し、その中でトレーニングを行う人達をSufferlandrianという住人的な扱いをしている。コミュニティーではTour of Sufferlandrianという数日間で異なるビデオトレーニングを毎日こなすというイベント(もちろん自己申告)が開催されたり、1日で10以上のビデオトレーニングを完遂(ビデオ間のインターバルは10分以内)するようなチャレンジもある。ちなみにこれらのチャレンジを達成することで、購入できるジャージなどもあり、世界中でチャレンジャーが毎日切磋琢磨しているという状態だ。未だにチャレンジはしていないが、1日で10以上のビデオトレーニング完遂は一度は実施してみたいし、その暁にあるジャージもゲットしたい。

ピックアップ記事

  1. 2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦…
  2. 秋葉街道縦断ライド
  3. さぁ、はじめよう
  4. 2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦…
  5. 2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦…

関連記事

  1. トレーニング

    「頑張らずにスピードアップ!」WARKLIDEのシクロアカデミアに参加してみた

    今日は、WALKRIDEさん主催の「頑張らずにスピードアップ!」セミナ…

  2. 特集

    教習所でロードバイクの基礎練習

    本日は東京都日野市にある多摩コース自動車教習所を貸し切ってのロードバイ…

  3. トレーニング

    パワー・データ分析ソフト「WKO4+」を始めてみた②

    前回のWKO4+をまずは利用し始めたというお話から、今回はこれまで出場…

  4. トレーニング

    パワー・データ分析ソフト「WKO4+」を始めてみた①

    先日パワー・データ分析ソフトである「Training Peaks WK…

コメント

    • rockgack
    • 2016年 12月 22日

    はじめまして!
    いつも更新を楽しみにしています。
    自分は昨年末に10videoにトライして、Knight of Sufferlandriaの称号を得ました(笑)
    もちろんKnight kit と呼ばれるジャージもゲットしました。
    日本人はまだ2人だけみたいです。
    肉体的というより精神的にキツかったですね。
    ぜひトライしてみて下さい!

      • Snufkin
      • 2016年 12月 22日

      rockgackさん

      コメントありがとうございます。
      自分も達成している方が日本で二人しかいなかったので、体力的にも精神的にも相当タフだろうなとは予想していましたが、実際にやられている方のブログやビデオを見ると相当覚悟が必要だと未だにチャレンジできていません。だからこそ、10video達成とは本当に凄いですね。何とか近々達成し、ブログにその旨を更新できるよう頑張ります!

    • ryusui
    • 2016年 12月 27日

    お久しぶりです。

    私も興味あるのですが、これって後半どうしても出力が落ちると思いますが
    「明らかに手を抜いてる。Knightの資格なし」なんて事になるんですかね…

    ブログなど見ると、仲間内で集まってやると成功率が高いみたいな

      • Snufkin
      • 2016年 12月 28日

      ryusuiさん

      どうもご無沙汰しています。
      内容を見てみると、

      We do not set any kind of performance benchmark for your ride (i.e., how hard you have to go). However, we insist that you do a ride in which you Suffer and which, most importantly, of which you are immensely proud of yourself for having given all you can give and a bit more.

      とありますので特にパフォーマンス的なゴールが無いので、後半出力が落ちても問題ないはずです。このチャレンジをやり遂げたと誇れるライドをすることが大切とありますので、そういうチャレンジをしたいですね!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. Trip Ride

    秋葉街道縦断ライド
  2. Trip Ride

    宮崎最南端の都井岬へ御崎馬に会いに行く
  3. Trip Ride

    Make a Wish Charity Bicycle Ride 2017 in…
  4. Report

    2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦…
  5. Report

    2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦…
PAGE TOP