UCI Gran Fondo World Series

2017 ツール・ド・ビンタン参戦記 1/2

ビンタン島へはシンガポールからフェリーで1時間

2017年3月3日~3月5日までの間、インドネシアのビンタン島で開催された、「Tour de Bintan」へ参加したのでレポート。本大会の初日のタイムトライアル、2日目のグランフォンドのどちらかで年代別上位25%に入れた場合、本年夏にフランスのアルビで開催される、2017 UCI Gran Fondo World Championshipへの出場権を獲得できる。今回は初日のタイムトライアルは避け、2日目のグランフォンド、3日目のセンチュリーライドへ申し込んだ。

3月2日、仕事を終えて帰宅後直ぐに準備をして羽田へと向かう。今回レースが開催されるインドネシアのビンタン島はシンガポールからフェリーで1時間程の場所にある島だ。早々にチェックインを追え、ラウンジで残務をこなしながら食事を取って深夜0時過ぎの便でシンガポールへ。機内では映画なども見ることも無く、ひたすら熟睡。到着後はフェリーの時間潰しで空港にあるラウンジで軽く仕事を行い、いざビンタン島へ。

大会名称/リザルト

大会名: Tour de Bintan in Bintan Island, Indonesia
レースカテゴリ: グランフォンド
距離: 140km
クラス: 40~44(年齢別)
コース: Course Map

Course Profile

順位: 27位(98人中)
Time: 03:58:00.83
Top差:
平均速度: 38.6km/h
 走行データ: Pioneer Cyclo Sphere

レースレポート

出走前からバタバタ

ビンタン島に到着後、ロードバイクを組み立てるもDi2でリアのシフトが全く動かない。フロントは問題なくバッテリの充電も十分だったが、先日も似たようなことがあり、不安になる。その後暫くして再度チャレンジするとしっかりと動作したので安心。その後は受付会場に行ってRace Kitを受け取り、翌日への準備をすべくホテルでカーボローディングして就寝。

レース開始直前

朝4時に起きて5時から朝食をたらふく食べる。その後、レースの出発/ゴール地点となるSimpang Lagoiへシャトルで移動。バイクは事前にスタッフが現地へ運んでおり、到着後に自分のバイクを探して無事に受け取る。その後昨日何とか動作したDi2のリアディレイラーが動作しない事態に気づき、メカニックへ。どうも素人っぽいメカニックが色々と調べるも結果的に直すことが出来なかった。さらにバッテリのコードを見るために、一旦クランクを取り外そうとするも、ネジを舐めて外せなくなるわ。シートポスト内のバッテリーを取り出した後、再度サドルを付ける際にトルクをかけすぎて、「バキッ」という恐ろしい音が。。。一瞬シートポストのカーボンが割れたのか?と思ったが、シートポストへ締め付けるネジが折れた音だった。その後代わりのネジを探して何とかサドルをくっつけたが、肝心のDi2はどうしたものか?とコネクションを色々といじっていると奇跡的に動作復活。レース開始10分前というバタバタ劇で会場の雰囲気を味わうこともなく、即座にコースイン、そしてレーススタートとなった。

スコールの序盤

最初はパレード走行ということで、前目の方でのらりくらりと走る。いざリアルスタートになっても、特に目立ったアタックもなく、淡々とレースが進む感じ。今回のコースレイアウト的に長い上りもなければ、急勾配の坂もないので平地メインであることは理解していたつもりだが、レースが進むとスコールが降ってきた。ビショビショに濡れながら、日本とは舗装が違うであろう路面、カーブには神経を使って安全に走る。その後スコールが止み、連続するアップダウンも前目の位置で走りながら序盤の40km程を集団内で過ごした。ここまでは狙い通りであるが、集団も分裂するような動きでは無いので、人数はまだまだ多い。

逃げの中盤

35km地点を越えると、補給所があり、そこから東海岸沿いの道路を南下するコースへと向かう。補給所を過ぎて二人の選手がアタックして集団から遠ざかるのが見えた。「まだ100kmあるのにね。もう一人ぐらい逃げたら追うかな」などと隣で走っていた日本人選手とも会話した直後、気持ち追い風だったこともあるのだが、行くだけ行ってみるかと前の二人を追って一人集団から飛び出す。後ろを振り返ると集団はマッタリモードで誰も追ってこない。それなら前に追いついて逃げようと、さらにペダルを踏む。前の二人が飛び出してから、暫く立っていたこともあり、かなり遠くに二人でローテーションしながら走る選手が見える。単独で追いつけるか?と45km/hぐらいで10分近く走って何とか二人に追いつくことが出来た。

彼らもまさかもう一人やってくるとは思ってなかったのかも知れないが、そこからは3人で協調しながらローテーションをして逃げる。大体40-45km/hぐらいの速度で淡々と回す。途中で街中を通るたびに子供達からすごい声援をもらえるので俄然やる気が出てくる。3人で特に会話があったわけではないのだが、淡々と走りアップダウンもこなして行く。後ろから追いついてくる気配は無いが、タイム差を伝えるバイクもいないので、どの程度逃げれているのかは全くわからない。ローテーションを回す内、一人が回らなくなってきて、少しペースダウン。自分はすこぶる調子が良いのか、脚はそれなりに使っているはずだが、まだまだイケる。そして80kmを過ぎた時に、後ろからクラクションを鳴らす車で集団が追いついてきたことを知り、81km地点でついに吸収された。距離にして50km近く3人で逃げたのだが、脚があるメンバーがもう2-3人いたら逃げで勝ちを狙えたかも知れない。そしてまたスコールが降り出した悪天候の中を集団でゴールを目指す。

悪夢の終盤

集団に吸収されてからも先頭付近でそつなく走る。レースも残りが30kmを切ってくるとアタック合戦開始。自分も積極的に何回もアタックするが、イエロージャージの選手に難なく後ろに付かれて、即時止めるの繰り返し。このまま行けば、UCI世界選手権の切符は問題ないだろうとタカをくくって少し落ち着きながらも集団で走っていると、コーナーの際に後ろのタイヤが滑る感覚が。。。まさかとタイヤを見てみると、パンクしているではないか。チューブラーで、空気入れ等もレースということもあり持参していない。そのままの状態で集団最後尾で何とか誤魔化しながら走り、メカニックがくるのをひたすら待つも全く来る気配がない。徐々にコントロールが難しくなり、ついに集団から千切れた。

それでも、時速30km/hぐらいでは何とか走れる。残り距離は20kmちょい。無理せず、それでも可能な限り速く走れるよう努めた。補給所で「ポンプ」と叫ぶも「ここにはない」と。。。路面が悪くなり、遂に少しは残っていた空気が全て飛び出た感覚が。こうなると普通は走らないレベル。でも残りは10kmちょい。走るしかないとホイールに伝わる嫌な感触の中、20km/hぐらいで進む。今までに抜かしてきた選手に抜かされ、同じカテゴリの選手にも抜かされた。やるせなく、焦る気持ちとは裏腹に速度は出ない。それでも何とか140kmを走りきり無事にゴールした。嬉しさはない。ただ、UCIの世界選手権の切符は逃したことだけは自覚していた。このために走ったのに、パンクで思うような結果が出なかったことは運もあるのだろうが、ポンプを持って来ていない事など、それでも準備不足だったのだろう。

レース後、翌日のレースに備えてチューブラータイヤが売ってる場所を探す。前日の受付でタイヤ販売を確認していたので、てっきり販売していると思っていたら、売ってなかった。。。これも準備不足の要因。テープなどの準備はしていたのに、肝心のタイヤを入れ忘れていたのだ。会社が終わって1時間程度で用意したので、抜けがあったという事だ。これも準備不足。

結果的には翌日のレース会場となるホテルでメカニックの方と交渉して、アルミホイールを貸してもらうことになった。それまでにやり取りを含めて色々あったが、全くもってレース後の会場、リゾートに来ているにも関わらず楽しむ余裕すらない状況だった。極め付けは、バッグに入れていたはずのサイコンが無くなっていた。恐らく色々と荷物を持ち運ぶ際に、バッグが下を向いていたので、そこから落ちた可能性が高い。ホテルやらタクシーやら探してもらうが見つからない。「悪循環に入っている。やばい」と思い、気持ちを切り替えることに集中してその日は就寝し、翌日のレースに備える。

ホテルで休息

 

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