UCI Gran Fondo World Series

2017 ツール・ド・ビンタン参戦記 2/2

2017年3月3日~3月5日までの間、インドネシアのビンタン島で開催された、「Tour de Bintan」へ参加したのでレポート。前日のグランフォンドに続き、今回はセンチュリーライド。

大会名称/リザルト

大会名: Tour de Bintan in Bintan Island, Indonesia
レースカテゴリ: グランドフォンドセンチュリー
距離: 111km
クラス: 40~44(年齢別)
コース: Course Map

Course Profile

順位: 22位(59人中)
Time: 03:05:53.97
Top差:
平均速度: 35.8km/h
 走行データ:

レースレポート

脚が重い序盤

前日の悪夢を振り払うべく、センチュリーライドという名のレースがスタート。昨日とは違って西海岸を走る111kmのコースだ。序盤から少しアタックが入るも決定打には程遠く、集団のまま突き進む。20km付近の補給所を過ぎて、海岸沿いのアップダウンを疾走。途中で逃げを打てないかと散発的にアタックするも全て不発。すぐにリーダージャージの選手が後ろにつくし、脚は重いので暫くは集団後方でのんびりと。30kmを超えて集団は大きなまま、前方にいる前のカテゴリの集団を追い越す。ここで自分達の集団に紛れ込んだ選手が相当な勢いで「まじるなー」とか怒られまくってた。

またもや悪夢が

順調にプロトンの中で走る。そして2回目の給水所で悲劇は起きた。自分がボトルを受け取った直後、右から斜行して来た自転車に前輪を掻っ攫われて落車。急いで立って走ろうとするも、チェーンが外れてすぐには復活できず。どうも肩、肘、お尻、膝と擦り傷がひどい。落車したスピードはそれほどではないものの、左手にあるテントにぶつからないようにしていたこともあり、転び方が悪かったのか、アスファルトの質の問題なのか? ともかくしなくても良い落車で余計に腹立たしい。

レース前の一コマ

集団は大分と先だが、まだ見えている。全速力で追って暫く走ると追い抜いた前のカテゴリの集団に追いつく。横から声を出して通してもらい、その後無事に集団復帰。これでレースができると喜んだのも束の間、前輪のブレーキがいきなりホイールに擦ったまま戻らない。また走れなくなり、停車して直すがどこが悪いかがわからない。結果的にはブラケット内のブレーキケーブルがずれていて引っ張られていたのでブレーキが常にかかっていた状態。メカニックやら来て直そうとするも直せず、結局は自分で直す羽目に。今度のギャップは痛かった。再度復帰後に先頭集団を追いかけるも、強烈な向かい風。一人の力では脚の重い自分には荷が重過ぎた。集団は遥か先に見えており、アップダウンの度に遠ざかる。そして遂に見えなくなってしまった。

何とか完走

その後、数十キロは一人旅。何もない平野をただ一人で黙々と走る。バイクや車で追い抜いていく地元の人達に声援やら、何か言われながら走り続ける。沿道の子供達は常に「ボトル」とボトルを欲しがっている。この日はとても暑く、前日の曇り空が嘘のようだった。水分補給も相当行い、それでもまだ足りないぐらい。暫くして前からおちてきた、またはマイペースで走っている選手を数人抜かして、ようやくと北上するコースへ突入した。

ここから、暫くすると後ろからけたたましいサイレンの音。先導するパトカーが「集団が来るので道を開けて」と追い抜いていく。程なく、後ろから45-49歳のカテゴリの先頭集団が追い抜いていく。ここに同じ年代の選手がくっついていたので、自分もつかせてもらった。ロードレースは単独よりも集団の方が楽だ。しかし、自分はすでにレースそのものからは脱落しており、本来はこの集団で走るのもよろしくはない。常に一番後ろで走り、どうしても中切れしている場合だけ、集団にジャンプアップするような形でレースを邪魔しないように黙々と。そしてゴールまでこの集団で走った。

レース後に会場で怪我の手当てを行い、借りたホイールを返して、帰る準備をさっさと済ませて会場でフリーの食事を頂く。その後はホテルに戻って、シャワー、チェックアウトと慌ただしく済ませて、フェリーターミナルへ。予約していた便よりも一便早く乗れそうだったので、チケット変更をしてシンガポール空港へ移動後、チェックイン、空港で元同僚と再会して晩御飯を食べ、慌ただしく搭乗して日本に帰って来た。到着時刻が早いので、そのまま朝から会社へ出社。有給が1日で済むという素晴らしさだ。(疲れるけど)

今回の遠征を振り返って

たった3日間、それでも今回の遠征を通じて改めて色々と学ぶ機会が多かった。レースそのものよりも、その準備という点だ。今回、レースの方はパンクや落車があったが、これはどのレースでも起こりえるし、結果的には受け入れるしかない。ただし、その過程はどうだったか?というと色々と課題があったようにも思える。まずは平日の仕事が終わり、準備を1-2時間で済ませて出発した点だが、距離的にも普通の遠征とは変わらないのでそれほど気にはしていなかった。ただ後から振り返ると、替えのチューブラータイヤを入れ忘れるなど、大事なものが抜けていた。特にインドネシアなどの地域では日本と違って、必要な部品や物が簡単に手に入るとは限らない。これが大きなイベントであったとしてもである。それを今回は嫌という程味合わされた感がある。

遠征中も仕事が終わらず。。。

次にメンタル的な部分。出発当日、出発後も緊急での仕事が続いており、遠征する身とはいえレースだけに集中できる環境ではなかった。メールを常にチェッックして、時間があればPCを開くような感じ。現地でもリゾートを楽しむどころか、レース以外はパソコンと向き合っていた時間が多かったかも。パンクで思ったような結果が出なかったこともあるが、メンタル的に集中できておらず、それがサイコンを落としてなくすなど、二次被害的な要素を生み出した気がする。

そしてレース中のパンクは大事なのであれば、やはり事前にタイヤを交換しておくべきだったのかも知れない。あとは走る道を極力パンクのリスクを減らすように凸凹を避けるなど。これは運もあるが、最大限リスクを省くという意味では不十分だったのかも。2日目の落車はどうしたら防げただろうか?ボトルを受け取り、片手になっている時に被せられたのはどうしようもないが、やはりこの辺を意識して防ぐしかないのだろう。中々難しいなぁ。

社会人で中々レースだけに集中することは難しいのは分かってはいるが、だからこそ余裕を持った荷造りなど工夫をしないと、このような結果になることもあると身をもって感じた。この辺は日本国内ではリカバリーできる事が多いが、海外では難しく改めて自身の教訓に生かしたい。

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