UCI Gran Fondo World Series

2017 UCI Gran Fondo World Championship参戦記 3 – グランフォンド

8月26日はレースが無いので、朝からコースの試走がてら60kmちょい走る。ついでにアルビから近い街に立ち寄って観光し、翌日のレースに備えて準備。そして決戦の日が来た。

大会名称/リザルト

大会名: 2017 UCI Gran Fondo World Championship in Albi, France
レースカテゴリ: グランフォンド
距離: 155km
クラス: M40-44
コース: Course Map

順位: 101位/232人中
Time: 04:10:35
Top差: +23:29
平均速度: 37,11km/h
 走行データ: Pioneer Cyclo Sphere

レースレポート

日本チーム

8月27日、いよいよ決戦の日だ。スタート自体は朝8時30過ぎからになるのだが、参加者同士で事前にFB等でつながって日本から参加した選手での記念撮影(任意)をしようということで、朝7:30にスタート地点である大聖堂前にやって来た。昨年度は初めてということもあり、皆段走っているチームのジャージに日本の国旗等を入れて参加したりと、”日本”というチームジャージで統一感がある訳ではなかったのだが、今年は「昨年参加した選手で日本はお揃いのジャージで走りたい」という希望をハムスタースピンの福田さんが主体となって実現してくれた。このおかげで、ほとんどの選手がお揃いの日本ジャージで大会に参加することができたし、個人的には他国と比較しても非常に格好良いジャージで大会に望むことができたと思う。(集まった選手やギャラリーから写真を撮らして欲しいというリクエストが満載だった)

狭い路地に年代別に整列

話を戻すと、集合場所で記念撮影等を行いレーススタートまでまだ時間があるが、若い世代のカテゴリからすでに整列が始まっていた。日本からの参加者も各年代別に参加しているので、最初にスタートする19-34歳のカテゴリの選手から並び始める。自分のスタートは少し遅めであるが、年代別に区分けされて整列する通りはそれほど広く無いこともあり、カオス的に人が並んでいる。最初の2kmぐらいはパレード走行という話もあって、それほど前に並ばなくても良い感じもするが、落車などにも巻き込まれたく無いし、何より後ろから上がるのは大変なので、さっさと列に入ってある程度前目の位置を確保することができた。

午前8時30分になり、MCが周りを盛り上げていよいよメインであるグランフォンドがスタートした。自分のカテゴリは40-44歳でスタートは8時45分過ぎ。同じくMCに盛り上げてもらい、フランス語でのカウントダウンを聞き、レースがスタートした。

気の抜けない序盤

序盤は道路状況など色々と気を抜けない

レースがスタートした。最初の2km過ぎまでは時速30km/h程度のパレード走行とのことで、日本と同じように前走者の急なブレーキ等に気をつけて走り出す。タイムはパレード走行が終了した後にある0km地点へ最初の選手が通過した時点から計測されるとのこと。少し下り基調のアルビ市内の細い道を駆け抜けていく。道には駐車している車が多数、ラウンドアバウトや車の速度を落とすための道路の凹凸、突如現れる中央分離帯など気を抜けば危険に即座に晒されるような市内を進む。(日本だったら安全面で許可されないのかも)

前目からスタートできたこともあり、50番手以内ぐらいで立ち回れたおかげで特に危険な目にも合わず、落車等も目にすることなく無事に0km地点まで辿り着きリアルスタートを迎えることができた。ここからは雄大なフランスの自然の中をまさしくツールのように駆け抜けていく。この時点で今回世界2位に輝いた高岡選手を始め、JPTで走るYさん、ハムスタースピンの福田さんなども先頭付近まで上がって走られていた。

ちょっとしたアップダウンなどをこなしながらも、集団は大きいままで進んでいく。自分はまだ集団中程で前の方の動きを確認することができなかったが、10km地点を過ぎてから、今回4位までに入賞した選手全員を含む3人の逃げができたようだ。高岡さんはこの逃げに乗り、155kmを逃げ切り日本に初のUCIグランフォンド世界選手権のメダルをもたらした。とんでもなく凄い。

話を自分に戻すと逃げ以外の集団はこのまま最初のターニングポイントになるであろう、スタート地点から55km地点の登りに差し掛かる。2段坂的なのでトータルの平均勾配は3.5%程だが、序盤の方が勾配的にはキツイ。試走をしていなかった自分はどれぐらいの長さで、どの程度の勾配かを知らずにぶっつけ本番だったのだが、とにかく周りから遅れないように気をつけて走る。後でデータを確認すると、最高地点までの約9kmを21分程度で登っていた。日本でいうとツール・ド・おきなわの普久川ダムの登りみたいな感じだろうか・・・・ 同様に後から自分の出力を見直すとNPが約300W程度で登ったようだ。そしてこの登りでこれまで大きく一つだった集団が完全に分裂した。

動かない脚

登りを終えた地点で、逃げとそれを追いかける第2集団、自分はその後方の10数人の第3集団に入っていよいよ中盤に差し掛かる。長い下りと細かなアップダウンを含む山間の道を突き進む。前のカテゴリか

ら落ちてくる選手も多く、日本人選手を見ると「頑張って」と声をかけながら進んでいく。

緩やかながらもアップダウンが多いコース設定

自分のいる集団にはJPTでも走っっているYさんがいた。前の選手から間を空けないようにして空気抵抗を極力減らして踏まずに楽して下りを走れるよう努力はしていたが、いきなり対向車が現れるなど全く気が抜けない。下りで速い選手、登りで強い選手、でも平地では結構お見合い的で脚を使いたくないのか、集団を牽く人は限られていた。Yさんが先頭に出て集団を牽く。微力ながら自分も先頭のローテに入って牽く。交代してくれるのはフランスの選手ぐらいだが、それでも他国の選手に混じって日本人選手でローテをして集団を牽くような場面もあってモチベーションも上がる。

この時点ではまだ脚は元気だったし、攣る気配も全くなかった。確かにこれまでのアップダウンもあって効率的に走っていたかというと答えはNOだ。無駄に力を使って走っている点も否めず、この辺は今後の自分の大きな課題だろう。特に歳を重ねて絶対的なパワーや体力が若い世代よりも顕著に落ちてくる世代に入り、この辺の効率を高める、楽をして上手く走るスキルは必須。

こちらのコースはアップダウンがとにかく多い。微妙に脚を削られながらも途中で他国の選手と逃げるなど自分の実力的としては十分積極的に走ることができたと思う。そして集団はいよいよ90km地点を超えて第2の登りへ差し掛かった。

登りへの入りはまだ良かった。ただどれぐらいの距離、勾配があるのかは試走していないこともあり、後どれぐらい頑張れば良いのか?という予想もないまま進んでいく。そして突然脚が攣ってしまった。何とか騙し騙し走れるのじゃないか?直ぐに攣っている状態から解放されるのではとポジションを少し変えると今度は違う場所が攣った。恐らく湿度が低い中で結構気温は上がっていたので、水分補給的ににうまくいってなかったのだろう。こうなると高強度で走るのは難しく、一気にペースダウンして集団から離脱、遅れることとなった。ここからは結構大変で登りは全くと言って良いほど踏めない。ただし平坦や下りは何となるという状況。集団から遅れ、何とか登りを終えることができた。その後は暫く同様に登りで遅れた同じ世代の選手や他の世代の選手とグルペットを構成して走るが、登りのたびに離脱を繰り返す状況になってしまった。

気力で完走

コルド=シュル=シエルの街

いよいよ、残りの距離は30kmをきった。コルド=シュル=シエルという街を超え、最後の長い登りへと差し掛かる。足が動かずに、満身創痍な感じでひたすら回して登る。後ろからまた大きなグルペットが来たので、これがゴールまでの最後の列車だと思い、気力で乗る。そして最後の補給ポイントでもボトルを受け取り、後はゴールまで突き進むだけだ。思えば、最初に走っていた集団から大分と遅れてしまった。それでもレースはまだ終わっていない。持てる力を振り絞りながらも何とか走っている。グルペットにはHさんもいた。本来彼はこんなところで走っている選手ではないのだが・・・

ゴールまでの距離が近づき、いよいよアルビ市内に戻って来た。若干のアップダウンがあるものの距離も短く、登り返しの勢い等で遅れることなくゴール地点のあるサーキットに入った。集団は牽制し合いながらゴール前数百メートルの地点までやってくる。我慢できずにスプリントを開始する選手もいるが、もはや順位を争うような位置にいたわけでもないので、自分はスプリントには参加せず安全にゴール、レースを終えることを選択した。集団内ではほぼ最後尾で通過。155kmという長いレースがこうして終わった。

真ん中に日の丸を掲げる日を期待したい

レース後は完走した他の日本人選手と雑談したりと炎天下の中、息を整えて落ち着くまで色々と。一旦エキシビジョンセンターに行って、無料で配布されている昼ご飯をいただいた。その後お腹の調子が悪くなり、レース会場を後にして一旦ホテルに戻る。そして閉会式兼表彰式が始まり、今回日本人選手として初のボディウムに立つ高岡選手の表彰式を見にいく。国旗が上がり、国歌が流れる。2位でも快挙なのだが、いつかは君が代を聞いてみたいと思うのは欲張りすぎだろうか?自分にはそこまでの実力はないが、優勝を狙えるような選手もいるので是非来年以降に期待したい。

感動の表彰式後、今回日本から参加した多くのメンバーと打ち上げでフランス料理を夜に食べた。初めてお会い、話す方が多かったが色々と教えていただいたりと有意義な時間を過ごすことが出来たし、また来年もこの大会へ戻ってこようという全員が共通の思いもあって今後もこの世界大会への参加が当面の目標とモチベーションになりそうだ。

ズートメルク氏を囲んで参加メンバーと記念撮影

 

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