UCI Gran Fondo World Series

2017 Spinneys Dubai 92 Cycle Challenge

2018年、イタリアのバレーゼで開催されるUCI Gran Fondo World Championshipの予選大会となるSpinneys Dubai 92 Cycle Challengeへ参戦。レースの模様をレポート。

この時期はサラリーマンに取って正直休みにくい。年末の挨拶、クリスマスや新年までに終わらしたい仕事などがたんまりと降ってくる多忙な時期だ。そんな中、有給×2日間で中東はドバイで開催される2017 Spinneys Dubai 92 Cycle Challengeへ2泊4日の強行スケジュールで参加してきた。実は出発前に感染性胃腸炎にかかってしまい、インフルエンザか?と思うほどの高熱などドバイへ行けるかは正直微妙だったが、医者に行ってインフルエンザでは無いと診断され、薬を飲んで家でひたすら寝ることで何とか渡航できるまでに回復。結構ギリギリだった。今回一緒に参加するのはチームメイトのGさん。後はチームは違うけれどRXのメンバー3人も同じ大会に出ることは知っていたので、日本からは計5名がグランフォンドの世界大会への出場権を目指すこととなった。

大会名称/リザルト

大会名: 2017 Spinneys Dubai 92 Cycle Challenge
レースカテゴリ: グランフォンド
距離: 92km
クラス: M40-44
コース: Course Map

順位: 1位/40人中
Time: 02:03:58
Top差:
平均速度: 44.52km/h
 走行データ: Pioneer Cyclo Sphere

やっぱりドバイはリッチだった

ドバイモールは巨大な水族館を併設

日本から約12時間の長旅を終えてドバイ国際空港へ到着。まずはその空港の巨大さが半端ない。シンガポールのチャンギ空港も大きいと思っていたが、それ以上にデカイ、広い、そして何かと煌びやかでリッチだ。手荷物を受け取り、Duty Free Shopでビールを買う(市内ではアルコールが買えないので、免税店で買ってホテルに持っていくのが良いとRXのFさんとNさんに教えてもらった)。そのままタクシーに乗り込んでホテルまで行くも早すぎてチェックインできず。レースの受付にも時間があるので、Gさんと世界一と称される「ドバイモール」へお土産を買いにお出かけ。

ドバイの街中をタクシーやメトロで通って思ったのだが、この街は未だに建築中の建物が沢山ある。10年以上前に一度来た事があるが、その頃も建築ラッシュだった。(当時はメトロとか無かったし)世界一のタワー、ホテル、人工島など様々なものが生み出させれるドバイ、今後もまだまだ発展するのだろう。

さて、ドバイモールではブランドショップには目もくれずにグランドフロアにある大きなスーパーでご当地のお土産なのか食品などを物色。ダーツはどこでも買えるが値段もどこでも同じような気がした。ドバイ自体が海外からの労働者が沢山いる街なので正直輸入品ばかりで現地の食品などは何か分からず取り敢えずMade in UAEかアラビア文字で書いている商品を物色して購入。その後は何故かモールに水族館を一緒にしてしまった巨大水槽で魚を見たり、通り道にあるショップを見ながら散策し、ホテルへと戻る。走っている車は高級車が多く、モールやショップもかなりリッチな雰囲気でまさにお金持ちな国という匂いがぷんぷんする場所だった。

ドバイの街中は自転車で走れるのか?

さて、レースの受付はドバイ・オートドロームという場所で行われるのだが、ホテルから片道10kmくらいの距離がある。翌日のレースでも自走で行くことになるだろうからとチームメイトと自走で受付に行くことにした。実はドバイ市内は自転車の通行自体は許可されているが、走るような場所では無いとのこと。昨年度も参加したRXメンバーからの助言もあったのだが、タクシーや歩いて見る限り何となくいけそうだったので、チャレンジしてみることに。

車メインの道路なので、自転車で走るのは怖い

結論から言うと走らない方が良い。現地の方は裏道などを知っているかも知れないが、少なくとも一般的な幹線道路の車線数と道幅が半端じゃない。片側5車線とか下手すると7車線とか。。自転車で走るには右端を走れば問題ないのだが、厄介なのがことある度に出てくる交差点。交差点というか高速のインターとかに入るようなインターチェンジ的なところがとにかく危ない。というのも直進するのには右端から下手すると2−3車線とか直線の道路へ行くのに斜行しないと行けなくて、後ろから時速100km/h近い速度でバンバンと車が来るからこれは怖い。かと言って自転車用の廻り道などがある訳でもなく、タイミングを見計らって移動する必要があるのだが、直線道路から急に変更して来る車とかいるし、かなり危険だった。ちなみにレース後に現地在住の方にお聞きすると、やっぱり走れなくは無いが危ないので誰も乗らないそうだ。その代わりドバイには幾つかサイクリング専用道路が整備されており、そこに行って思う存分走るそう。

その後は何故かパンクしたりと踏んだり蹴ったりしながら受付を済ませ、既に暗くなったドバイの街中を再度自転車でホテルまで移動。明日の朝も同じ道を移動するが、朝早いので交通量が少ないことを願う。

レースレポート

スタート前は大混雑

レース当日は朝6時スタートなので5時前にホテルを出発して5時15分ぐらいに現地到着。心配していた移動も交通量が少なくてスムーズに走り切る事ができた。
会場は既に人で溢れて中々前に進めない。そんな中、既にスタート地点であるサーキット内への移動が開始されていたが、入口が一箇所しかなく、しかも押し寄せる人の波で時間がかかる。Grand Fondo枠で出場する選手は今回UAEエリートカテゴリと年齢区別無しに一緒にスタートだ。出遅れたせいもあり、結局日本人5人はほぼ最後尾でスタートを迎えることになる。

スタート時間である6時を過ぎても一向に始まる雰囲気は無い。だけど掛け声の後に突然のカウントダウンと共にレースがさっくりとスタート。序盤のサーキット内5kmぐらいが暗いのとレベル差のある選手が多く、中切れに注意するよう聞いていたのだが、RXの2人がスプリント並みにカッ飛んで行ったので、ヤバイと追いかける。暗闇の中、サーキットのクネクネとしたカーブなどで前にいる選手を抜きたくても抜けなかったり、ライトを付けておらずあたふたしている選手も多かった。中々抜きたくても抜けない状況があったりとヤキモキしながらも何人もパスして先頭付近を見ると、結構離れていて「ヤバイ」状況。かなりのマジ踏みでガシガシ抜かす。そしてサーキットを抜けた時にようやくと先頭集団の一番後ろが50m程先に見えたのだが、それはイコール中切れで自分のいる位置と先頭集団の間にほとんど選手がいないことを意味していた。

ここでキレるとレースが終わるという経験の元、単独で踏みまくって前を追う。幸いにして少しずつではあるが距離が近づいてきた。後ろにはコバンザメ君が沢山付いているが気にしない。追い続けてると右折、左折とコースが変わり、それによって風向きも変わるのでこちらの方が厄介だったかも。5分程度踏んでも追いつかない。少し疲れてきた時にようやくと元気のある追走集団がやってきたようで、自分を抜かして行くので「有難や」と飛び乗った。その後はRXで出場のNさんも吸収して一緒に前を追う。この集団でも前を牽いて追える選手は限られていたが、ペースが落ちそうなところを何とか踏ん張ってスタートから10kmが過ぎようとした時に何とか先頭集団へと合流する事が出来て一安心。

向かい風だと砂塵が舞う

暗い中集団は砂塵の舞う大きな幹線道路を突き進む。前の方では既にアタック合戦が開始され、逃げを決めたい選手が飛び出すも吸収を繰り返しているようだ。RXのYさんやFさんもかなり積極的に動いていて調子が良さそう。チームメイトのGさんも最初から先頭集団で余裕を持って走っている。自分は追走で相当消耗したので、暫くは集団の中で楽に走りたかったが、アタックの都度集団が一列棒状に伸びてインターバル、左右にクネクネと移動しながら進んで追いついたと思ったら、またカウンターでアタックと落ち着かない。よくツールなどで逃げが決まるまで平均時速が50km/hとか言ってるけど、こういうことか?と思った。

かなりのハイペースのまま集団は20km, 30kmと進んで行く。いよいよ高層ビルが立ち並ぶ市内へ進路を取った際に前を見ると数名の選手が100mぐらい先に逃げているのが見える。RXのNさんがYさんが逃げに入っていると教えてくれた。このまま決まりそうな逃げの距離だったが、何故かその後失速?または集団の追走が昨日したのか吸収することに。中盤以降も集団は落ち着かない状況で頻度は少し減るもののやっぱりアタック合戦。ただし、これはという強烈なものはなくて比較的楽に対処しながらあまり後ろに位置どりしないよう注意して走る。

残り20kmを切ったあたりで、2名程が集団から飛び出した。追走で追いかける選手が2名、それに自分も乗って前を追うと程なく合流。そのままローテスタートで走って振り返ると集団はブリッジをかけてくる様子が無い。どうもRXのFさんがコントロールしてくれたそうで、タイム差が20秒程度まで開いた。逃げは最終的に自分を含めて5名となり、残り15km程度。時間にして30分もかからないだろう。後は集団から逃げれるかの我慢比べ。一人では無理なので、どれぐらい周りと協調できるかだが、結構辛そうな選手が1名。ローテに入るが速度が伸びず、長く牽くので極力短めで交代するよう意識合わせしてローテしながら進む。レース中は本来車が入らないように制限するのだが、どうも失敗したようで途中からは横を車がバンバンと走る中でレースをすることに。ある意味危険なとこでレースしているな?と思いながら淡々と走って残り7km程度でジャンクション的なところでの登り超えて、いよいよと朝痛い目にあったサーキットへと戻ってきた。

最後まで一緒に逃げた4人

無事のゴール

誘導のスタッフが働いていない中、コースは何となく分かったので無視して走り、無事にサーキット内へ。残りは5kmだが、集団はだいぶと離れているので、逃げ切りが濃厚になってきた。とは言え、気をぬくと直ぐに追いつかれるので、ペースが遅くなると前に出て上げる。逃げの5名のゼッケンを確認すると自分と同じカテゴリはいないので、このままゴールできれば年代別で優勝なのでそれを一番の優先順位として走る。周りでは背の高いオランダ人が比較的ローテでも長く牽いてくれて一番強そう。一方でロシア系のオジサンはローテの際も結構スキップしてたしかなりギリギリな感じ。残り1kmを過ぎ、思わず先頭に出て牽いてしまった。最後の直線に入った際にもう少し余裕があるかと思っていたが、ローテを変わって一番後ろになって付くタイミングの前にスプリントが開始されて、あっけなく千切れてゴール。ある意味失敗した走りだったのだが、まぁ元々スプリント出来るほどの脚力も無いので、最低限年代別優勝という点がキープできたので良しとしよう。

後ろを振り返ると集団がスプリントで続々とゴール。ゴールしたRXメンバーやチームメイトとレースの労をねぎらう。チームメイトは残り2kmでのパンクということで、大変悔しい思いをしたようで残念だった。個人としては逃げ切って年代別で優勝という最高の結果を得る事が出来て最高の気分だ。

レース後は飲み食い放題という太っ腹

レース後は無料で食事や飲み物が振舞われ、お代わりも自由でもうお腹いっぱい。こんなにコスパの良い大会は日本、世界のどこにも無いだろう。表彰式までに1時間以上間を空けており、その間にあらゆる食べ物を頂いたが、オージービーフ?を使ったハンバーガーが美味しかった。レースで消費したカロリー以上に摂取して苦しい。

10時半から表彰式で待っていたのだけれど、深刻なメディカルイシューが発生したとのことで表彰式は中止、そしてこの日はリザルトも出ずに帰路へつくことに。後から冠動脈不全で亡くなられた方がいることを知ったし、お祭り気分にもなれないだろうからしょうがない。(亡くなられた方、ご家族には謹んでお悔やみ申し上げます)

アラブ料理を食す

このチーズが美味しかった

ドバイにいる友人と一緒にディナーをする約束をしてたのと、朝でレースが終了したので間の時間を使って再度市内へとお買い物。その後は有名なゴールドスーク、スパイススークをぶらりと歩いてホテルに戻ると丁度良い時間だった。夜7時過ぎにお迎えが来て、ブルジュ・アル・アラブ(BURJ AL ARAB)近くの”Times of Arabia“というアラブ料理のお店に連れて行ってもらう。店の入り口、店内、テラスから見える風景などどれを取っても高級感満載だ。メニューは友人にお任せし、ビールで乾杯して楽しい夕食の時間を過ごす事ができた。名前は忘れたが、チーズを焼いた?ようなものが鶏肉のような食感で美味しかった。前日も夜にレバノン料理を食べたのだが、パンの種類も多くて美味しかった。

次回のためのメモ

移動手段

RXのメンバーは去年の教訓から今回レンタカーを借りていた。自分達はタクシーとかで何とかなるかと思ってたけれど、ドバイの物価は思ったよりも安く無い。タクシーもそれなりの値段もするし、自転車を持って移動するなどを考慮するとレンタカーを借りるのが良いかも知れない。

どこで自転車に乗る?

ドバイでは幾つかのサイクルトラックがあるようで、インターネットで見る限り8km程度のループから、160kmのコースまでバラエティが豊富なようだ。車でトラックまでは行く必要がありそうだが、現地の方に聞くと満点の星空の中サイクリングするのが最高なのだとか? 次回行く際には是非走ってみたい。(ちなみにネットに掲載されている写真を見ると凄く整備されている) ちなみにドバイのサイクリングロードに関する情報は、”dubai roadsters“のホームページに載っている。

アルコールは?

空港の免税店で買ってホテルに持ち込むのが一番安くて手っ取り早いので、次回の機会にもまた同じようにしたいと思う。バーやレストランではお酒も飲めるところが多いようだが、割高だろうし。

車載動画

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