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UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.2 〜 海外レースへの準備

Vol.1ではUCI GRAN FONDO WORLD SERIESに関して記載したので、どのような大会であるかはおおよそ検討がついたのでは無いかと思う。今回のVol.2では海外のレースに参加する為に必要な準備や心構えなど自身の経験、失敗談を含めて紹介したいと思う。

海外レースへの申し込みは?


今回は海外レースにどのように申し込むか?について説明しようと思ったのだが、日本のレースと同様に基本的にはWEBサイトを通じてレースに申し込む形となる。支払いもクレジットカードで出来るので、結局のところチャレンジになるのはやはり英語なのかなと。。。英語に堪能であれば特に困ることもないのだが、苦手という方は翻訳サイトや辞書を借りながら進めるか、英語の出来る良き友をお持ちであれば支援してもらおう。なお、UCI GRAN FONDO WORLD SERIESのHPにあるカレンダーから各国の予選大会一覧を参照できるので、そこをクリックすると各々の大会HPへリンクされており、受付が開始されていれば申し込みが可能だ。

海外レースへの準備


海外へのレースに参加するには日本と色々と勝手が違うところが多い。特に飛行機輪行になることから、特に輸送中にバイクやホイールが破損しないかなどの注意が必要である。ここでは海外への渡航に備えた準備に関して記載したいと思う。

国際線のチケット予約に関して

海外レースへ参加するためには国際線の航空券を手配しなければいけない。チケットの種類も色々とあるが、特に注意して欲しいのが航空会社が規定している受託手荷物だ。自転車はスポーツ用品として扱われ、必ず超過料金を支払わなければいけない航空会社もあれば、規定のサイズ、重量に収まっていれば無料で預けることができる航空会社もある。また、日本から目的地へダイレクトにフライトする場合以外、つまりトランジットが発生するケースでは特に復路で注意が必要だ。というのもトランジットする場合の大概のケースは搭乗する航空会社が異なる。よってチケットの手配自体は日本で実施できても往路と復路で受託手荷物に関する規定などが異なるケースも考えられる。実例を挙げると、筆者は昨年度参加したフランスのアルビでの世界大会の際、ANAで予約したヨーロッパへのフライトにおいて、目的地にANAが直接飛んでおらず、ヨーロッパ内でトランジットすることとなった。その際は同じスターアライアンスに加盟しているルフトハンザ航空を利用したのだが、復路は日本で預けた荷物がそのまま目的地まで運ばれて問題はなかったのだが、帰路では最初に搭乗するルフトハンザ航空のチェックインカウンターで自転車を預けようとしたところ、「事前に連絡と予約をしているか?」と聞かれたことがある。後でルフトハンザ航空のHPを覗いてみると、自転車を預ける場合には事前に連絡しておく必要がある旨の記載があった。この時は事前に申し伝えをしてなかったが、自転車を積みこんでもらえたが、登場する飛行機の混み具合によっては拒否されてもおかしくない状況だった。

また、国際線でのトランジットを行う際に怖いのがロストバゲッジだ。レース直前での移動でロストバゲッジになると、肝心のレースまでに自転車が届かなという悪夢のようなことも起こり得る。実際にオーストラリアで開催された大会、フランスでの大会共に日本からの選手がロストバゲッジでギリギリレースに間に合うというような事態を目にしているので、かなり注意が必要かも。こちらの観点では可能な限りダイレクトフライトで直接現地へ向かう便があるのであれば、利用するのが無難である。

チケットの安さだけで航空会社を選択するとロストバゲッジや自転車を受託する場合における規定に引っかかるなど思いもよらない事態や出費が起こる可能性がある。これらを踏まえて少々値段が高くてもダイレクトフライトの予約を取るなど自分自身でリスクを判断してチケットを予約して欲しい。

輪行バッグ

飛行機に積み込められる輪行バッグの大きさは各航空会社によって色々と規定があるので必ず事前に確認して欲しい。例を挙げると輪行バッグのサイズは国内線が3辺の合計が203cm以内というのが基準になっているが、このサイズにおさまる輪行バッグは殆ど存在しない。国際線の場合、ANAであれば292cm以内、重量も23kg以内であれば受託荷物として超過料金無しに預けることが可能だ。ただこれらの規定は航空会社によって異なるので必ずチケットを取得する前に確認し、その上でどの航空会社を選択するのかを決めて欲しい。

輪行バッグにはソフト、セミハードまたはハードの輪行バッグが存在するが、個人的な経験から最低でもセミハード(ダンボール含む)、またはハードの輪行バッグを利用して欲しい。特に海外の航空会社を利用する場合、かなり手荒に扱われることからとても注意が必要だ。個人的な経験から箱の重量、自転車やホイールに対する安全性を考慮すると以下3つの輪行箱や組み合わせがベストだと考えている。

Biknd – Helium V4 バイクバッグ

筆者も本製品の前のバージョンを利用しているが、本製品の特徴は何と言っても自転車やホイールを空気を入れたエアバッグで保護する点だ。本バッグにはホイールが4本搭載できるのも大きい。ウレタンなども良いがエアバッグでの保護性能は格段である。ハンドルを外すなどの面倒臭さはあるものの、バッグにはヘルメットを始め自転車工具やジャージなど必要なものを詰め込めるのも大きい。重量が9kgと重めでもあるが、利用しない際はコンパクトとはいかないが、少しは折り畳めるのも良い。

飛行機輪行バッグの王道ともいうべきだが、自転車のハンドルなどを取り外す必要もなく、簡単に詰め込める。日本における飛行機を利用した遠征やレースには本バッグを利用して輪行している人が多々いる。問題点はその大きさもあり折りたためずに場所を取るということだろうか。。

本製品に関わらず、アクリル樹脂で作成された輪行箱は使い回しができること、保護機能も高くオススメである。シーコンもそうだが、ホイールについては個人的にはホイールバッグに入れて箱の中で保管またはホイールは別にする事で余計なトラブルを回避可能だ。正直このような輪行箱の製品は価格と使い勝手含めて一番だと思う。

ちなみに国内輪行だと、OSTRICH OS-500トラベルバッグなども利用可能であるが一度カーボンホイールが割れたという苦い思い出もあり、自転車とホイールを一緒に入れて輪行する事自体に関してはあまり安全性があるとは思っていない。ただダンボールやホイールバッグで別に持ち運べはリスクは大幅に軽減するが、本体もウレタンでの保護なので海外輪行時に投げられるバッグの姿を見ると些か不安である。

現地での移動と宿泊は?

海外レースでもう1点大事になるのが、現地での移動手段とどこに宿泊するかだ。もし免許を持っていて、旅慣れていれば絶対にレンタカーを借りることがオススメである。と言うのも海外では交通機関が日本のように発達していない地域も多く、移動手段が車という場所が少なくない。また公共機関を利用できたとしても、バスや電車に大きな輪行バッグを乗せて移動するのはそもそも大変であり、荷物の大きさなど制限されている公共機関だと持ち運びすらできない場所もある。ほとんどの空港ではレンタカーがあるので、事前に予約の上利用したい。なお、日本では少なくなったが海外ではまだマニュアル車が現役であり、オートマチック車と比べると大夫と価格も安い。どうしても車が運転出来ない場合は、誰か一緒に行ってくれる人を見つけるか、現地で割高だがタクシーなど利用することも考えたい。レンタカーはRentalcars.comなどが複数の会社から確認できるのでオススメだ。

宿泊については、一番楽な方法は日本から現地のホテルを予約して行くことである。現在沢山のホテル予約サイトがあるので、特に予約には困らないだろうがWIFIやランドリーなどよく利用する機能があることを事前に確認しておきたい。もしも既に海外旅行に慣れていたり、英語が喋るならアパートメントを借りるのも1つの手だ。キッチンなどがあり、現地のスーパーなどで買い物して自炊しなければならないが、ランドリーなど必要な機能は揃っているし、自宅にいるのと同様に気軽に過ごせるのも良い。なおレースの季節はホテルやアパートメント、コンドミニアムなどは早々に予約で埋まってしまうので、なるべく早く幾つかのホテルを予約して、最終決定したら泊まらない宿をキャンセル(キャンセル無料期間に注意)するのが良いと思う。ちなみにホテルなどの検索サイトである”トリバゴ“では、色々な宿泊サイトから情報を一元的に表示してくれるので、一括で検索するのに便利である。

宿泊タイプ 特徴 主な予約サイト
ホテル

B&B

ビジネスホテルからリゾート系まで様々なタイプの宿泊施設があり、各国で星の数を元にランク付けされているケースも多い。また朝の食事も提供するB&B(Bed and Breakfast)はホテルよりも安く、朝食付きで宿泊できることも多い。特に田舎の方だとホテルよりもB&Bの方が多いケースもある。

ホテルは星のグレードでサービスなどが変わる。

Hotels.com

Expedia

Agoda

Trip.com

コンドミニアム/アパートメントホテル キッチンなどが完備されたまさにアパートまたはホテル。フロントがあり、部屋だけがアパートメントになっているケースもあれば、鍵を事前に受け取り、普通のアパートメントに滞在するように後は部屋を借り切るという形がある。複数人で自炊して費用を抑えたい場合などには非常にプライバシーもあってオススメ。ただし予約やトラブルの際、英語でやりとりする必要もあるので、英語ができる人と一緒の方が望ましい。

アパートメントホテルはプライバシーがあるので過ごしやすい

キッチン、冷蔵庫、洗濯機なども完備されている

 

Booking.com

次回のVol.3では世界大会でのレースそのものの雰囲気などに関して記載したいと思う。

UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.1 〜 世界へチャレンジ してみませんか?

UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.3 〜 海外レースを楽しもう

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