特集

UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.3 〜 海外レースを楽しもう

Vol.1、Vol.2ではUCI GRAN FONDO WORLD SERIESや海外への渡航に関する準備情報について記載した。最終回である今回は海外レースを実際に走ってみた経験からTIPS的なものを記載したいと思う。

お国柄が出る海外レース

まず国内のレースと違って海外のレースでは世界大会であったとしても日本人から見ると「いい加減?」と思うことが多いかも知れない。スタート時間なども色々な要素で早まったり、遅れたりと良い意味で臨機応変なとこもも多いし、道路の封鎖などが上手出来てなくて車が対向してきたり、人が道を横断してたりということもあった。言葉を選べば状況に合わせてフレキシブルに運営しているのだが、この辺を事前の知識として知っているのか?知らないのかではレース中での心境含めて大きく変わってくるだろう。自身は知らずにこのような状況下で対向車に突っ込みそうになったこともあった。せっかくなので、それぞれ出場したレースで起きた出来事や各国の参加者は身体的特徴含めて日本人とは大きく違うのだが、この辺で感じたこと(あくまでそのレースで目撃したり自身が体験したことなので、全てに当てはまるわけでは無い)を記載してみたい。

出場レース 地域 こんな経験をした
2016 UCI GranFondo World Championship in Perth

パース、オーストラリア
  • 友人がバゲッジロスト。レース前ギリギリに何とか自転車が届く
  • 高速道路の一部を閉鎖してレース。片道4車線もあるような場所を閉鎖できるなんて凄い。。
  • オーストラリア人が大きすぎて後ろに着くと全く前が見えない。。。でもドラフティング効果は最高
  • 意外に登りが遅く(というかスピードが上がらず)、下りが無茶苦茶早くてアウタートップでも離されてしまった。
  • スタート時間前に早くから並ぶのは日本人?スタート5分ぐらい前から皆が集まってくる感じだった。あまり順番は気にしてなさそう。
2017 Tour de Bintan

ビンタン島、インドネシア
  • レース中パンク。ニュートラルカー無し、周囲に家なし、エイドステーションなど含めて空気入れ無しでパンクしたまま走りきる。他の参加者は最低限の工具や空気入れも付けて走っていた選手が多かった。
  • チューブラーなど自転車用品を売っている店が無い。事前に全て用意していないと現地で集めるのはほぼ不可能。
  • 地元の人達はレース中でもバイクなどで追い越したり、対向してきたりする。気をつけていれば問題ないレベル?
  • スコールが1日の中で必ずといって良いほどあるので、レース中に雨に降られることは覚悟が必要。
2017 UCI GranFondo World Championship in Albi

アルビ、フランス
  • バゲッジロストで自転車到着が遅れた参加者あり。
  • 街中の路駐の車が何気に道路にはみ出しているケースもあり、端を走るのは気をつけないとぶつかる。
  • 街中に多い、速度を落とさせるための段差が結構急で予測していないと間違いなくハンドルから手がはずれるレベル。「ホップ」と掛け声で周りに知らせていた。
  • 狭い山道の下りで前方から車が対向してきて集団にぶつかりそうになる。
  • 道路状況は日本と比べると良くない。そして石畳は思った以上に滑りやすい。
  • 律儀にローテーションするのはイギリス人、日本人でたまに開催国のフランス人。イタリア人は登りだけ飛び出すが、平地は前で牽いたのを見てないw お国柄が出るようだ。
2017 Spinneys Dubai 92 Cycle Challenge

ドバイ、アラブ首長国連邦
  • レース以外で街中の道路を自転車で走るのは自殺行為なぐらい怖い。(走っては行けない訳ではないが、高速道路みたいなものなのでビュンビュンと飛ばす車、横断など非常に怖くて難しい)
  • 蛇行的な走りも多かったが、体幹が強いのがぶつかっても誰も落車しない。。というか慣れている?
  • 日本人では中々お目にかかれない大きい人、パワーのある人が沢山いた。宗教的な点でスカーフを被って走っている人も。
  • ライトがないと前が見えない真っ暗な状況からレースがスタート
  • 基本的にアタックが入ると全て反応してくる。
  • 砂漠の中で砂嵐。向かい風区間は砂が当たってとても痛かった。追い風区間は60km/hを超えるような巡航速度でレースが進むというまさにプロレースみたいな感じ
  • 何かあった時の怒鳴り声?というか叫びがF◯ckが飛び交うので少しビビるw
  • タイム計測が上手く出来ておらず、何故か実際の順位と公式リザルトがバラバラに。。後から運営にクレームの嵐で燃えていた。。。
  • 参加者の1名が発作で亡くなり、閉会式(表彰式)が中止。スポーツをやっている以上いつ誰が同じような状況になるかは分からない。(お悔やみ申し上げます)
  • レース後、開催場所にある屋台は飲み食い放題。こんなにコストパフォーマンスの高いレースは類をみないかも。
2018 Tour de Bintan

ビンタン島、インドネシア
  • セレモニーでは必ず?女の子達のダンスが披露される。。
  • 島の子供達の応援が半端じゃなく、とても嬉しい。
  • 曇り空でも紫外線はとても強く、日焼け止めを塗っておかないと水膨れになるレベル(経験済)

とまぁ全てではないが、パッと経験したことを挙げるだけでも上述のようなことがあった。特にインドネシアなどの発展途上国、島などでレースがある場合はタイヤ、チューブ、空気入れ、工具などメンテナンス用品を持参することは必要だが、レース中のパンクなどに対処するために空気入れやサドルバッグなどをそのまま利用してレースすることも必要だと感じた。(実際に結構な人がサドルバッグを付けて走っていた)

後は道路を封鎖していると言っても、完全に守られている状況は少なく、常に交通状況は対向車などには気を使いながら走る必要があると感じた。この辺は意識することでリスクを大きく軽減できるだろう。日本とはまた違った意味での注意事項が多いのも事実だが、事前に気をつけていれば対処できることが多いし、何よりも色々な違いがレース中、レース以外でも経験できるので面白い。個人的には日本では走れない、または見たことのないような絶景の区間を走れたり、多くの人が行き交う都市部のど真ん中でレースが出来たりと違った経験が出来るのが良かった。フランスなどは街に必ず水飲み場の設置が義務付けられているようで、ボトルへの補給も街さえ見つけれればどこでも出来る。

「こうあるべき」という日本人感覚は海外では一度忘れて、「郷に入れば郷に従え」という心構えでレースも過程も楽しめればもっともっと他の国のレースやイベントに参加したいと思うのでは無いかなと。機会があれば是非チャレンジしてみて欲しい。

UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.1 〜 世界へチャレンジ してみませんか?

UCI GRAN FONDO WORLD SERIES – Vol.2 〜 海外レースへの準備

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