3泊4日で巡った島原半島・雲仙と天草の旅

本当は台湾に行きたかったのだが、コロナウイルス が猛威を振るう状況で、止む無くキャンセルし、代わりに九州地方を走りたく色々と探したのだが、チケットやホテルの価格など踏まえて長崎に行くことにした。

長崎は出張やプライベートでの旅行では何度か来たことがあるのだが、自転車で走るのは去年行った五島列島以来だ。今回は長崎市内に宿泊して、野母半島、天草諸島、そして島原半島と雲仙に3泊4日で訪れたので紹介したい。

Day1 – 野母半島と伊王島

コース紹介

初日走ったコースは以下の通り。長崎市内にあるホテルから東海岸にある茂木へ抜けて時計回りに野母半島を1周してきた。伊王島にも立ち寄ったので距離としては約90kmだが、東海岸のアップダウンが多くて獲得標高が1,700m以上もあると言う中上級者向けのコースになった。

距離87.9 km
獲得標高1,746 m / -1,745 m
Max Grade21.1%

長崎市内は坂が多いとは聞いていたし、ある程度覚悟はしていたのだが出発してからいきなりの洗礼に合う。茂木へと向かう大浦石橋通りにあった坂が通称”まるい坂”と呼ばれる激坂で平均斜度が11%もあったが、これは最後の平坦に近い部分を含んでなので、最初から中盤までは常時20%を超えるような勾配が延々と続いていた。

この坂を超えると、一気に茂木までのダウンヒル。海沿いの港町から南下を開始するが、半島の東海岸は道がそれほど広いわけでもなく、アップダウンの連続なので体力は削られる。ただ、時折目の前に広がる絶景は素晴らしい。

野母半島の最南端には樺島があるのだが、今回はパスしてそのまま権現山展望公園へ。こちらの公園までには勾配が10%を超える坂を上る必要があるが、公園からは東シナ海、軍艦島をはじめとした絶景を見ることができる。こちらの公園を後にして長崎方面へ北上すると軍艦島展望所などもあり、軍艦島を半島から見たい場合にはお勧めの展望スポットだった。

更に北上して今回は伊王島にも訪れた。伊王島は小島、伊王島、沖ノ島にまたがる沖合の地区であり、沿岸沿いには温泉リゾートや禅寺などもある。特に伊王島大橋からの眺めも素晴らしく、島の南西海岸沿いを走ることができて絶景の続く素晴らしい道だった。ただ、島ということもあり風の影響は非常に強いので、強風時には注意したいところだ。島の先端には伊王島灯台があり、こちらの灯台へと続く小道を含めて情緒がある場所だった。

番外編:長崎空港からの移動がネック?

さて、実際に今回長崎空港に到着してからの移動に関してなのだが、幾つかのパターンがある。定番のバス、そして長崎市内から10km程度離れた時津までを結ぶ連絡船、後はタクシーかレンタカーだ。

自分が色々と下調べしていると、バスは輪行もできない模様。そして長崎空港は出島なので、大村駅方面へは1.5km程度の橋を渡らなければならない。今度はこちらの橋が自転車通行禁止(ただし歩道を歩いて渡ることは可能)なので、後はタクシーで最寄りの大村駅まで行って輪行か、連絡船利用である。今回は天気予報を見ながら到着時は雨予報だったので、この後の移動なども考慮してレンタカーをチョイスしたのだが、空港からもう少し自転車でアクセスできる、または代替え手段があると良いのにと感じた。。。

後、今回は帰路の際に朝一番の飛行機を利用したのだが、空港が開く時間が結構遅いのでレンタカーだと朝一番に返却して空港へと言うパターンが利用できなかった。空港にも荷物預かりが無いので自転車を持っての移動はタクシーなど限定されてしまうのが痛いところである。ともかく詳細は長崎空港のホームページを見て欲しい。

Day2 – 天草諸島と雲仙

コース紹介

2日目は南島原にある口之津港からフェリーで天草諸島の下島にある鬼池港へ。そこから下島を1周するというコース。牛深までは整備された国道ではなく、極力海岸線を走るコース。特に入り組んだ入江や車が走るにもかなり狭い道、アップダウンもあるが景色は絶景である。牛深からは有名なカトリック﨑津教会を経て北上するのだが、道も整備されていて走りやすいコースだった。

距離157 km
獲得標高1,333 m / -1,336m
Max Grade9.5%

長崎市内から南島原にある口之津港までは車で約1時間半。早朝4時に出発したので、始発のフェリーには十分間に合ったのだが、夏ダイヤと冬ダイヤがあるらしく、間違えて夏ダイヤの始発を見ていたので実際には早くつき過ぎてしまった。

ちなみにこの口之津港には駐車場がない。最寄りの駐車場を色々と探したのだが、無料かつ24時間止めらる場所は確認した結果2カ所ある。1つは口之津公園の駐車場。ここは明かりもないのとそれなりに狭い路地を通って行かないといけなかった。フェリー乗り場までは約2kmぐらい離れている感じ。

もう一つは口之津開田公園。こちらはフェリー乗り場からも近くて、駐車場もそれなりに広いので、車で来るならこちらの公園に停めるのが良いだろう。自分も最初は口之津公園に停めたのだが、フェリーの時間を間違えていたのが幸いして、色々と近辺を走っていたらこちらの口之津開田公園を見つけて、車を移動させた。

天草諸島に渡るには幾つかのルートがあるが、自転車をそのまま載せれるという点で、今回利用した島鉄フェリーは中々リーズナブルだ。大人片道390円+自転車が290円で約30分の船旅を味わえる。関東には三浦半島と房総半島を結ぶ東京湾フェリーがあるが、片道で軽く1,400円を超えてくるので約半額で移動できるというのは経営が成り立つのか?と少し心配になるぐらい。

天草へ行くフェリーからの眺め

天草下島1周のハイライトは東海岸沿いの入り組んだ海岸線、目の前に広がる島々など海に近いところを走れることだ。国道から外れて県道沿いになると車だとすれ違いに苦労するような狭い場所もあるが、自転車だとそれほどストレスなく走れる。ただ、カーブも多く注意が必要なところも多々ある感じ。

下島最南端の牛窓から西海岸前沿いに北上を開始した際のハイライトはなんと言っても、世界文化遺産・天草の﨑津集落とカソリック﨑津教会である。ゴシック式の教会の残るこちらの地区は多くの観光客が訪れる場所だ。東海岸沿いと違って整備された国道が海岸沿いにあるので北上するのだが、野母半島も見えるので景色は中々良い。アップダウンもそれほど多くはないので、ロードバイク で走るのも気持ちがよかった。

国道389号線をそのまま北上すると大きな九州電力の発電所があり、そのまま苓北町に辿り着く。ここには富岡城跡など歴史的な建物もあるので少し遠回りして見て回るのも良いだろう。その後は島の北部を東へと進み、おっぱい岩などのポイントを過ぎて道の駅 天草市イルカセンターへ。ここではイルカウォッチングに参加できたり、お土産も色々と買えるのでフェリー乗り場手前ということもあり、必ず立ち寄っておきたいポイントだった。

海月
崎津教会近くにある地元﨑津の魚介を中心としたお寿司や海鮮丼を頂ける店。今回は海鮮丼を頂いたのだが、地魚が入っており味も中々でとても美味しかった。靴を脱いで入るのだが、メニューによって座る場所が決まっており、寿司だとカウンターで板前さんが握ってくれる目の前に座る感じ。今回のように海鮮丼だと人数に応じて窓際などの他の席を案内されるみたい。

雲仙へ

天草諸島を1周した後、再びフェリーで口之津港へと向かう。到着したのが午後3時半ぐらいだったので、調べてみると雲仙まで片道25kmとヒルクライム要素が強いながらも1時間少しで行けそうなことが分かる。日の入りが午後6時過ぎぐらいだったので、何とかなるだろうということで口之津から雲仙まで走ることにした。

距離52 km
獲得標高1,006 m / -1,003m
Max Grade11.1%

口之津から雲仙までは国道389号線を走る。ずっと上りかと思いきや、序盤は登ったり下ったりと少しアップダウン要素が強かった。そこそこ急勾配の場所もあるが、比較的緩やかな登りだったので、疲れていた脚でも何とか走れる感じ。途中で諏訪池を通過し、遠方に見えていた雲仙がだんだんと近づいてくる。主には木の覆い茂った中を走るのだが、所々で眼下に見える島原湾や天草諸島などの景色も素晴らしかった。

雲仙に到着後、道沿いにある雲仙地獄へ。噴気活動が活発で道路一面に煙が広がって前が見えないほどだった。硫黄の独特の匂いもあり、まさに温泉地帯だったのだが、遠い昔に来た時に覚えていたイメージとは何となく違った気がする。

雲仙地獄を見学後は、そのまま来た道を戻るのだが、日が暮れ始めて気温がグッと下がってブルブルと震えを伴うような寒さに。そんな中のダウンヒルはかなり応えたのだが、丁度日没ということで道沿いにある”夕日の丘”に立ち寄って、綺麗な夕陽を眺めることが出来た。

夕日の丘から見た夕焼け

日も暮れ始めてライトを付けてのダウンヒル、寒さに凍えてながら何とか口之津まで戻ってきて、早々に自転車をレンタカーに積み込み、エアコンの暖房を全開にして近くの日帰り温泉を探す。運よく2kmぐらい離れたところにあった”しらはまビーチホテル“で日帰り温泉に入れることが分かったので、速攻で移動して1時間ほどのんびりと体を温め生き返った。その後は夕食でちゃんぽんを頂き、ホテルに戻って就寝で2日目も十分に楽しめた。

Day3 – 島原半島1周と雲仙仁田峠

コース紹介

長崎県でのライド最終日は島原半島1周と前日行けなかった、雲仙から更に登った雲仙仁田峠へ。途中気になった場所に立ち寄ったり、雲仙にある平成新山を目の前で見たいという欲求や通行止めなど色々とあったが、それでも十分に楽しめたライドになった。

距離160 km
獲得標高2,427 m / -2,436m
Max Grade11.3%

島原半島にある諫早市の”森山ふれあい公園”に車を駐車していざ出発。丁度日の出直後の7時過ぎだったのもあり、空気が澄んでいて遠くに見える雲仙がとても綺麗な姿で出迎えてくれる。

朝日をバックにした雲仙

島原半島の国道251号線を基本的に時計回りに走るのだが、島原鉄道がすぐ横を通っていたり、海岸沿いを走ったりと変化もあるのは良い。ただ、交通量が少し多いのと、路面がよくない場所もあるのがストレスかな。

まずは島原半島の北部に位置する多比良港までほぼノンストップで。多比良はサッカーで有名な国見高校のある場所、そして熊本までフェリーで結ぶ港のある場所だ。実は多比良までの間に西郷駅があるのだが、この駅近くには親戚の家もあり、幼い頃に何度か来たことのある思い出の地でもあった。子供の頃と今では雰囲気もその当時覚えていた(当時は雲仙普賢岳も噴火する前だった)景色とも違ったが、20年以上経って訪れたのもあり懐かしい気持ちになった。

多比良を後にしてからは島原まで一気に進む予定だったが、ここでは海に一番近い駅として有名な大三東駅へ。町おこしで始めた黄色いハンカチがある駅としても有名でローカルな島原鉄道ともマッチしてとても雰囲気も良かった。

有名な島原市は島原城や武家屋敷など旧城下町の街並みが残っている歴史的な文化を楽しめる場所だ。そして市内に湧水群もあり、鯉が泳ぐ水路なども有名である。今回は島原市に到着してまずは”京都伊三郎製ぱん島原店”で補給。実は京都伊三郎製ぱんというのは聞いたことがなかったのだが、全国にも展開している有名なパン屋というのを後で知る。とにかく種類が豊富で安いので、ついつい買い過ぎてしまった。店にはイートインが併設されていたので、そこでコーヒーと一緒にブランチ的にしばし休憩となる。

京都伊三郎製ぱん島原店
全国チェーンのパン屋さんでパン1つを100円、種類も150種類以上もあるコストパフォーマンス抜群のベーカリー。イートインを併設しているので買った直後にパンを楽しむことも、足りなければ再度買いに行けるのも良い。関東では見たことが無かったのだが、お腹の減るサイクリスト向けのベーカリーだ。

その後は武家屋敷へ立ち寄り、島原城へ。島原城の中には入らなかったが、町の中心部近くにある島原城の眼下には島原市内を一望できて景色もまぁまぁだった。

島原城を後にして、本来はそのまま島原半島を南下しようかと思ったのだが、雲仙にある平成新山を間近で見たいという思いもあって、島原まゆやまロードへと向かう。まゆやまロードは島原市背後の眉山を迂回して、日本で一番新しい山「平成新山」の間近を通る全長8キロメートルの道路なのだが、登りがキツイ。。。途中から勾配が10%を超えている箇所ばかりなのだが、インナーローでのんびりと登った。途中にある千本木展望所からは目の前に平成新山、麓には過去の噴火で火砕流や土石流が起こった生々しい後を見ることができた。まゆやまロードをそのまま進み、平成新山ネイチャーセンターを超えるとようやく下り基調に。眼下には有明海と島原の街が広がる絶景を見ることができた。

島原市内を後にし、南島原方面へと南下を開始する。途中でかの有名な「島原・天草一揆」の舞台となった国指定史跡・原城跡へ立ち寄った。ここは城跡なので建物らしきものは何も残っていなかったのだが、それでも結構な観光客が訪れていた。

原城跡を超えてからは、昨日も訪れた島原半島の南端に位置する口之津を超えて、そのまま小浜へと北上。車で前日にも走っているので、特に立ち寄る場所もなく、そのまま一気に北上した。小浜からは再度雲仙へとヒルクライム。序盤の勾配はそこそこキツかったのだが、途中からは勾配も緩んで走りやすくなった。前日も訪れた雲仙地獄を過ぎて、そのまま雲仙仁田峠へと向かう。雲仙仁田峠は一方通行の有料道路で寄付金的に 100円払えば自転車でも走ることができる。

標高も1,000mを超えてくるので、ウインドブレーカーなどが無いとかなり寒いし、前に降ったであろう雪が道路脇に残っている箇所もあった。仁田峠第二展望所は天草諸島、島原市を始めとした景色がとてもよく見れる展望所で多くのバイカーや観光客で賑わっていた。その後、仁田峠へ到着すると雲仙ロープウェイがあって、更に上へと行けるだが、今回はパス。少し寒さに応えていたのもあって、一気にダウンヒルで下る。

本来は国道389号線から途中で雲仙市へと向かう県道210号線へ分岐して帰る予定だったのだが、いざ行ってみると210号線が通行止め。。。しょうがないのでそのまま389号線を下り、途中で雲仙市方面へと向かうであろう看板に従って左折したのだが、これが結構失敗したかも。

左折後暫くは下り基調の快適な道だったのだが、途中で林道のような道に代わり、森の中へ突入、車1台が通れる道幅の道に変わる。一番辛かったのが、とにかく道全体に広がる苔。下りのたびに苔で滑って落車しないよう最新の注意、そしてスピードも出さずに我慢の走りが結構続いた。後から道を確認したのだが、走った道は県道58号線(愛野島原線)だった。

ともかく、無事に出発地点へと戻って来れて3日間の長崎、島原ライドが無事に完了。本当は大村湾にも行ってみたかったが、こちらは次回のお楽しみにとっておきたいと思う。

ライド後は大村市に移動してホテルにチェックインしてレンタカーを返却。よく朝一番の飛行機で無事に帰宅。3日間とはいえ、距離も獲得標高もそれなりのとても充実したライドを楽しむことが出来た。今回の旅ライドも天気にも恵まれて充実したものになったし、次はどこを走ろう(笑)

旅のハイライト動画

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