2022年GW後半は道東へ
2022年のGW後半は前半の九州から一気に北上して北海道は道東を中心に走ってきました。過去夏休みでも訪れた釧路、阿寒湖を中心に春の北海道をたっぷりと満喫できた旅になりました。
- 2022/05/03 東京→釧路へ移動
- 2022/05/04 釧路湿原ループ
- 2022/05/05 釧勝周遊ライド(恋問〜浦幌〜本別)
- 2022/05/06 EPIC 5 PEAKS RIDE@Akan-Mashu National Park
- 2022/05/07 モーニングライド to オントネー
- 2022/05/07 釧路→東京へ移動
アイヌの文化が残る街
釧路を中心としたライドの後、向かったのは阿寒摩周国立公園内の阿寒湖。ここはアイヌの文化が残る「アイヌコタン」がある場所でもあります。今回宿泊する「ホテル阿寒湖荘」へチェックイン後、少しばかり阿寒湖の街を歩いてみました。街自体は小さいので歩いてでもそれほど時間はかかりません。
以前にも来たのですがアイヌコタンへと向かって小さな集落の中を少しばかり見学しました。土産屋が多いのですが、アイヌの伝統的な料理を出すレストランなどもあります。
今回夕食をどうしようかと考えていたのですが、コロナの影響か意外にレストランも休みの場所が多く、残念ながらアイヌ料理を頂けるレストランは開店していませんでした。アイヌコタンの中にある 「丸木舟 阿寒湖店」というお店は明かりもついて開店していたようなので、夕食はこちらのお店で頂くことに。こちらの店でも一応はアイヌ料理を食べれたようなのです、自分はこの店自慢のスープカレーをメインに、ユクチャン焼き(蝦夷鹿肉をグリルしたもの)を頂きました。どちらの料理も美味しかったです。
夕食後はホテルへと向かいますが、5月とはいえ標高も高いので、気温が下がってかなり寒かったです。
コース紹介
旅の記録
目指すは美幌峠
翌日は天気も回復してまさにサイクリング日和。早々にホテルを出発して阿寒湖へと向かい、ここから阿寒摩周国立公園をたっぷりと堪能するライドへと出発です。
今回のコースは結構ハードで距離は200km近く、獲得標高も3,000m以上あります。大きな峠を5つ超える名付けて5 PeaksなEPICライドです。
出発してまずは国道241号線を摩周方面へと向かいますが、早速峠を登ることになります。永山峠までの獲得標高自体は300m少しで勾配もそこまでキツくなかったのですが、5月だというのにまだ道の脇には沢山の積雪が残っている状況でした。そして所々で見える美しい雄阿寒岳がとても綺麗だったのが印象的です。
永山峠に着いた後は、摩周まで長いダウンヒルです。積雪が残っている中でのダウンヒルはかなり冷えるのでウィンドブレーカーを羽織って下へと入ります。この日は雲海が眼下に広がってかなりの絶景でしたが、時間的にもそこまで交通量があるわけでもなく、結構な確率で道路脇やたまに道路に鹿がいたので、慎重に下りました。
約20km少しの長い下りを経て摩周までやってきます。標高も750mという峠から一気に100m少しまで下ってきました。ここからは美幌峠を目指して北上開始です。
道道717号線で屈斜路湖方面へと向かいます。途中で国道243号線、通称パイロット国道へと合流し、屈斜路湖湖畔を暫くの間走ります。ここからは美幌峠へと向かう上りが始まりますが、10km近くで獲得標高も350m前後なので勾配はそこまでキツくはありません。いくつかのつづら折れがあるのですが、その度に眼下に見える屈斜路湖がとても綺麗で走っていて楽しい峠でした。
美幌峠は北海道にある峠の中でも、そこから見れる景色の良さもあり、とても有名な峠です。また道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」があるので、多くの観光客で賑わっています。阿寒湖を出発し、初の休憩ポイントとしてこちらの美幌峠ではたっぷり眼下に見える美しい景色を含めて堪能できました。
屈斜路湖へと再びアプローチ
美幌峠の景色に後ろ髪をひかれながらも出発です。美幌町への爽快なダウンヒルであっという間に標高50m少しの地点まで下ってきました。気温はそれなりに温かくなり、程よい感じになります。
ここからは、道道995号線に入り進路を西へと進みます。この辺りは細かなアップダウンが続いており、淡々と進みました。距離的には18km程度なのですが、この間に400m程登って下ってとそれなりにハードでした。
道道102号線に合流し、ここからは再度屈斜路湖方面へ進み藻琴峠へとヒルクライム開始です。500m近く上りますが、標高が高くなるにつれ、今度は知床半島にある「斜里岳」が遠くに見え始めます。以前に知床に行った際にも近くで見た斜里岳ですが、遠くからでもとても雄大で綺麗な容姿を見ることができました。
藻琴峠を越えると屈斜路湖方面への下りが始まります。小清水峠を経て進むとカルデラで隆起した尾根を暫く走るので、左手には斜里岳、右には眼下に屈斜路湖や硫黄山(アトサヌプリ)も見える素晴らしいルートで川湯温泉まで無事に下ってきました。
摩周湖へ
屈斜路湖湖畔にある川湯温泉からは摩周湖を目指します。国道391号線を進み、途中で摩周湖方面へと10kmで500m程のヒルクライム開始です。
摩周湖もカルデラ湖なので登りきるまでは湖を見ることが出来ません。つづら折れが多い道を淡々と上りますが、すでに3つの大きな登りを越えているので脚の方は少しお疲れ気味でした。平均勾配的にはそこまでキツくはないのですが、所々で激坂があるのでその辺りはダンシングでバランスよく走ります。
標高が上がると、屈斜路湖方面への景色が広がります。硫黄山、屈斜路湖など違った角度から見るとまた風景や雰囲気も違って良いですね。
ヒルクライムの後は絶景のご褒美タイムです。まずは摩周湖第3展望台に到着。ここからは摩周湖とその向こうに見える斜里岳を眺めることが出来ます。また反対側は硫黄山と屈斜路湖も見える中々の絶景ポイントです。
こちらの展望台を後にして、次に摩周湖第1展望台へと向かいます。こちらの展望台には売店やレストランもあるので、自分は大好きな「いももち」を補給しました。この展望台からも違った角度で摩周湖を堪能できました。
摩周湖は、アイヌ語で「カムイトー」と言い、神の湖と呼ばれています。この湖はとても深い青色をしていて吸い込まれそうな雰囲気すらあります。世界でも一級の透明度を誇り、湖の周りは急峻な壁になっているので湖面に下りることも出来ない手付かずの自然がそのまま残っている湖であり、本当に神秘的な湖です。
阿寒湖への帰着
摩周湖を後にして弟子屈町の中心市街地がある摩周地区へとダウンヒルし、道の駅「摩周温泉」へと到着。こちらの道の駅では足湯などの温泉もあるのですが、コロナの影響もありやってませんでした。物産展、土産屋などもあるので休憩するには程よい場所です。
道の駅を後にして向かうのは出発地点である阿寒湖。来るときは20kmのダウンヒルでしたが、帰りは20kmのヒルクライムです。1時間以上の時間をかけて無事に永山峠を越え、無事に阿寒湖に到着しました。その後はホテルで温泉に入り、少しばかり阿寒湖周辺を散策します。
夕暮れ前の阿寒湖は湖畔の散策路からも綺麗な夕焼けを見ることが出来たので、1日の締めとしてもとても良かったです。
コース上の見どころ
阿寒湖
所在地:〒085-0467 北海道釧路市
HP: 釧路阿寒湖観光HP
阿寒摩周国立公園にある阿寒湖はマリモで有名な湖で知っている人も多いと思います。阿寒湖湖畔ではマリモ、マリモをモチーフとしたお土産も沢山売っています。またこの辺りは阿寒湖温泉という北海道でも有数の温泉地でもあり、ホテルや旅館など宿泊地では温泉も楽しめます。クルーズ船で阿寒湖を周遊するもよし、アイヌコタンでアイヌの文化に触れるもよし、阿寒湖近辺では様々なアクティビティが楽しめます。
阿寒湖アイヌコタン
所在地:〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7−19
HP: 公式HP
阿寒湖アイヌコタンは今でもアイヌの方々が暮らす集落(コタンの意味は”集落”)で、民芸品の制作や販売をしているお店が多くあります。アイヌの伝統的な料理を食べれるレストラン、喫茶もあり、アイヌ古式舞踊をアイヌシアターで見ることもでき、アイヌの文化に触れられる場所としては北海道の中でも特に有名な場所です。
美幌峠
所在地:〒088-3341 北海道川上郡弟子屈町屈斜路
HP: 美幌町HP
美幌峠は標高525m地点にあるカルデラの峠です。眼下に広がる屈斜路湖、硫黄山などの風景はまさに絶景。全国でも絶景が見れる峠として人気の峠です。阿寒摩周国立公園に来た際には必ず訪れたい場所です。
道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠
所在地:〒092-0022 北海道網走郡美幌町古梅
電話番号:0152-77-6001
営業時間:9:00~18:00(4月下旬~10月)、9:00~17:00(11月~4月下旬)
HP: 公式HP
美幌峠の頂上に位置する道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」では軽食やお土産なども楽しめ、観光客にも人気の道の駅です。美幌峠に立ち寄った際には是非道の駅も一緒に楽しみましょう。
摩周湖第1展望台
所在地:〒088-3200 北海道川上郡弟子屈町弟子屈原野
HP: 川湯ビジターセンターHP
こちらの展望台は摩周湖を見れる展望台の中で、一番ポピュラーな場所です。レストハウスもあり、ちょっとした軽食やお土産なども購入可能です。摩周湖第3展望台とは違った角度から摩周湖を眺めることができるので、双方の展望台に是非立ち寄りたいですね。
道の駅 摩周温泉
所在地:〒088-3203 北海道川上郡弟子屈町湯の島3丁目5−5
電話番号:015-482-2500
営業時間:8:00~18:00(5月~10月)、9:00~17:00(11月~4月)
休業日:年末年始
HP: 弟子屈なび
特産品の販売、足湯、テイクアウトコーナーなどある道の駅です。足湯は残念ながらコロナの影響もあるようで実施してなかったですが、特産品やお土産などは結構種類も豊富で楽しめました。北海道根室の銘菓である「オランダせんべい」が珍しく売っている場所でもあり、補給食として購入、美味しく頂きました。
Restaurant, Cafe, Meals
丸木舟 阿寒湖店
所在地:〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7 阿寒湖畔アイヌコタン
電話番号:0154-67-2304
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
HP: 公式HP
アイヌコタンにあるスープカレーが人気のお店。アイヌの伝統的料理も頂くことが出来ます。基本は年中無休で開店しているので阿寒湖に来た際、アイヌコタンに来た際に機会があればここで食事をするのも良いでしょう。
お食事処 味心
所在地:〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目3−20
電話番号:0154-67-2848
営業時間:11:00~13:00, 18:00~22:00
定休日:不定休
HP: 公式HP
定食、ラーメン、炉端焼き、そしてお酒まで幅広く食事を提供してくれるお店です。今回は夕食で訪れましたが、店員さんも愛想が良くて色々とお話ししてくれました。今回は豚丼とお酒もここで頂きました。
Accomodation
ホテル阿寒湖荘
所在地:〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5−10
電話番号:0154-67-2231
HP: 公式HP
政府登録国際観光旅館でもあるこのホテルは阿寒湖湖畔にあり、大浴場や露天風呂、北海道きっての食事を提供するレストランなど観光の拠点にぴったりです。
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