鞍馬街道、食祭海道、鯖街道を走る
久しぶりに実家に帰ったので、琵琶湖大橋にある「道の駅 びわ湖大橋 米プラザ」から定番の京都、滋賀の峠を越えるライドに出かけました。昔からの交通の要所であったそれぞれの街道、海道をメインに走りますが、峠も多いのでタフなコースです。今回は時計回りに走り、初めておにゅう峠も行くことに。ほとんど補給する場所は無いので、コンビニがある福井県の小浜市までは無補給で走ります。
コース紹介
旅の記録
日が昇る前に、琵琶湖大橋湖畔にある道の駅 「びわ湖大橋 米プラザ」を出発し大原三千院で有名な京都の大原に入ります。ここから国道477号線で百井へと向かうのですが、第一且つ最大の激坂である前ヶ畑峠が立ちはだかります。国道477号線と367号線の分岐地点からのスタートで、距離は5km少しで平均勾配は6.5%なのですが、前半は緩い緩斜面が続いて突如壁のような激坂が現れます。大体残り2kmぐらいからの激坂地帯なのですが、この辺りは最大勾配が23%、平均でも常に12-15%というインナーローで走っていてもかなり辛い斜度なので、それなりにキツイ勾配の坂を登っていないと足つきは必須ですね。
前ヶ畑峠を超え、少し降ると京都の秘境、百井に到着します。昔は林業で栄えたこの地域も、今は過疎化が進んで少し寂しい感じです。この後は百井峠へと向かいますが、そこまで獲得標高はないので、勾配は10%を越える場所もありますが、前ヶ畑峠を登った後だと感覚が麻痺しているので、緩く感じます。峠の地点には「地蔵堂」がありますが、この百井峠を通る国道477号線は林道という名に相応しい酷道状態で、路面も悪く車の場合対向車が来るとすれ違うのが困難な場所です。百井側から峠に登るとそれほどなのですが、逆側からは勾配が12%等越えるような激坂を登ることになります。
百井峠を下ると、「百井別れ」と呼ばれる急カーブがあるのでも有名な場所です。
百井別れを曲がってからの国道477号線は通称鞍馬街道と呼ばれます。今度はこの鞍馬街道を花背峠へとヒルクライム開始です。百井別れから花背峠までは九十九折りの道が続き、そこそこの勾配もありますが、先程の百井別れや百井峠と違い、道幅もそれなりにあるのと道路も整備されているので、まだ走りやすいと思います。
花背峠を過ぎるとダウンヒルで標高750m地点から400m地点まで下ります。最初はクネクネとした道が続きますが、花背別所町に入るとちょっとした集落、長閑な山間の風景も広がります。
途中で国道477号線から分岐し、そのまま鞍馬街道を佐々里峠方面へと進みます。佐々里峠はこれまでの峠と比べると比較的勾配は緩いのですが、距離がそこそこあるのでダラダラと登る感じです。この峠は以前来た時には土砂崩れで通行止めだったのですが、今回は簡易の道が用意されていて無事に走ることができました。
佐々里峠を越えて再度下っていくと京都の美山町へと入ります。この美山町はからぶき屋根の家々があるところでも有名で、いつもは美山町を通って国道163号線で堀越峠を越えて福井県の小浜を目指すのですが、今回は美山町の市街地まで行かず、途中で林道を通って五波峠を抜けて福井県の小浜に向かうことにしました。
五波峠は林道らしく結構路面は荒れていましたが、平均勾配が5%程度なので、そこまで難しい峠ではありません。五波峠を越えてからは10km以上のダウンヒルで標高600m地点から一気に60m地点まで下ります。それまでは山間の中を走っていたので、夏とはいえ涼しかったのですが、さすがに気温も上がってようやく暑さを感じました。
そのまま小浜市まで進み、ようやくとコンビニで初の補給です。これまでの道程はコンビニはおろか、商店すら無いので補給が不可能でした。距離的には無補給でも大丈夫なのですが、いかんせん夏なので水分の方が心配でしたが、ここは自販機で凌げたので想定内です。
小浜市からは今回の峠でのハイライトでもある「おにゅう峠」へと突入です。国道からの分岐から峠までは18km、獲得標高も900m以上あるので完全なヒルクライム。最初は5%を下回る勾配の道が続きますが、進むにつれて激坂地帯も増えてきます。福井県側から今回は登っていますが、昔は舗装がされておらずロードバイクで登るには敷居の高い峠でした。今は舗装されているので何とか登ることができます。無事におにゅう峠に到着し、180度ターンの峠を写真にパチリ。ここから見える滋賀県側の景色は紅葉の季節などは絶景として知られており、多くの人々がその美しい風景を見に来ます。
おにゅう峠を後にして、国道367号線まで20kmのダウンヒルは爽快でした。国道367号線は通称鯖街道と呼ばれて、昔は福井県から京都へ鯖を運搬するのに使われていた街道です。今は道も整備されてとても走りやすいのですが、昔は結構細くてクネクネしている箇所が多かった記憶があります。最後は花折峠を登って一気に琵琶湖へ向けてダウンヒルです。昼過ぎには無事に出発地点である道の駅 「びわ湖大橋 米プラザ」へ到着することができました。ほぼ補給なしのトレーニングライド的になりましたが、距離、獲得標高含めて中々濃いコースでした。
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