交易で栄え中国・南蛮文化の香りが残る島
九州西部に位置する平戸島、生月島は、奈良・平安時代には遣隋使や遣唐使の出発する地でもあり、また交易の拠点にもなった場所である。平戸島は南北に32kmもある大きな島で、西側に生月島、北に度島、的山大島などの他の島々も点在し、複雑な海岸線を成している。佐世保からは30km少しとそこまで遠くはないが、自転車で向かう場合はちょっとした丘を幾つか超える必要がある。朱塗りの美しい平戸大橋を渡って到着するのが、平戸島の中でも一番栄えている平戸北部だ。ここには、平戸城をはじめとして、数多くの歴史が色濃く残っている。教会、商館、お城など時代も文化もごちゃ混ぜ、そして異国情緒溢れるところが魅力でもある。
コース紹介
平戸島へ
早朝から、宿泊していた佐世保市から国道204号線で平戸島へと向かいました。ちょっとしたアップダウンもありますが、距離的にも30km少しなので1時間少しで平戸島の玄関口であもある、朱色の平戸大橋に到着。
橋を渡って平戸市内に入ると、そこには平戸城と城下町、教会や商館という時代を超えたコントラストな景色が広がっていました。
最初に向かったのが、平戸城。本当はお城まで登りたかったのですが、残念ながら今日のライドは距離もあるので、歩いて散策する余裕もなくお城の周りの道路を周遊して次へと向かいます。
そして次に向かったのが、”寺院と教会の見える道”。
平戸ザビエル記念教会と光明寺、瑞雲寺と和洋の建築物、文化が混在している風景はまさに平戸を代表する風景なのかも知れないですね。
教会へと続く石畳の道がまた良い雰囲気を出していて、散策するのも楽しい場所でした。
少しばかり散策し、平戸の街を抜けて、島北部にある、渡唐大師像を目指します。渡唐大師像へは100m程の登りを超えていく必要があり、島に入ってから登って下ってと平地がほとんどありません。
唐大師像へは平戸市内から少し登って、その後さらに北部に向けて尾根を走って向かいます。
100mぐらいの上りを超えると、一気に海岸近くまでダウンヒル。その後、改めて上りに差し掛かった途中に像がありました。
唐使船が船出をしたゆかりの地である、大久保町田の浦の丘に、日本一の規模を誇る弘法大師空海の石像がある。像の高さは7メートル。台座を含めると16メートルもあるので、それなりに大きい。
ここからは、北西に位置する韓国までは流石に見えない。対馬なら見えるかも?と思いつつも実際はどうであろうか。。。
短い滞在で写真を撮って、次なる目的地の生月島へと向かうことにしました。
生月島へ
生月島へと向かう道中、ここはあえて峠を越えるべく、川内峠展望台へと向かいます。
標高が230mぐらいの場所にあり、3.5km程度のプチヒルクライムで向かいます。川内峠の頂上付近は草原なので、360度のパノラマ風景が広がります。少し調べてみると、東に九十九島、北に玄海灘、遠くは壱岐・対馬まで望めるまさに絶景スポットでした。
生月大橋を渡り、道の駅でトイレ休憩後は生月島の最北端にある大バエ灯台を反時計回りに目指します。
途中には”塩俵断崖”と呼ばれる、奇岩が織りなす断崖をしばし見学。南北に500m、高さ約20mの断崖がまた素晴らしい景色を織りなしています。
程なくして大バエ灯台に到着。灯台近くまで自転車で走れたので、そこからは歩きで灯台へと向かいました。
大バエ灯台は生月島の最北端に位置する、白亜亜の無人灯台です。この灯台には全国でも珍しい展望所が設置されており、海と空をたっぷりと堪能することができます。今回も天気が良くて景色を十分に楽しむことができました。
大バエ灯台を後にすると、島の西側を南下します。そして今回のハイライトでもある、”生月サンセットウェイ”へと突入です。
東シナ海と山側には断崖があり、水平線へに向かうようなドライブコース。当然自転車にとっても素晴らしいコースで、自動車メーカー各社のCMロケ地としても有名な場所だけはあるところでした。
日本本土最西端の地を目指す
生月サンセットウェイを更に南下すると、登りへと差し掛かり、無事に島を1周しました。改めて、生月大橋を渡って平戸島へ。その後はさらに西海岸を南下します。
途中、”春日の棚田”というスポットがあるので立ち寄ります。流石に冬なので棚田は畑化しているような感じでしたが、小道を登っていくと高い場所から眼下に広がる棚田を見ることができました。
本当は平戸島もぐるりと1周できれば良かったのですが、流石に佐世保まで帰る事を考えると距離的に厳しいので、途中でショートカットです。途中で”カトリック紐差教会”に立ち寄ってからは国道383号線を平戸市内へ向けて北上します。
平戸市内で昼休憩し、平戸ちゃんぽんを頂きました。長崎ちゃんぽんとの違いは分かりませんが、美味しかったです。
平戸島を後にし、再度本土に渡ってから暫くは往路と同じ国道を走りますが、途中で左に折れて県道18号線を走って南下します。
次の目的地は”日本本土最西端の地”。この場所には、神崎鼻公園があり、北緯33度12分、東経129度33分に位置し、日本本土最西端の地となっている場所です。
公園に到着すると、最西端の地であることを示すモニュメントなどがありました。太陽が沈むタイミングであれば、素晴らしい夕日が眺められる場所でもあると思いました。
今回はまだ夕暮れ時よりは早かったので夕日は見れなかったのは残念でしたが。
最後は出発地点である、道の駅まで平地メインでゆっくりと帰ってきました。その後はホテルに戻り、お風呂と食事を頂いたのですが、近くに展望台があり、そこから佐世保市内を見下ろすことができました。
ちょうど夕暮れ時であったこともあり、遠くには九十九島、そして眼下にはライトアップされた佐世保市内を見ることができました。
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コース上の見どころ
平戸城
所在地:〒859-5121 長崎県平戸市岩の上町1458
利用時間:8:30~18:00(4/1~9/30) / 8:30~17:00(10/1~3/31)
入場料:大人520円
HP:公式HP
平戸城は、別名亀岡城と呼ばれ、平戸瀬戸に突出した平山城ですとなります。1704年松浦家30代棟のとき着工、1718年松浦家31代篤信の時完成。日本100名城のひとつに選ばれています。
寺院と教会の見える道
所在地:〒859-5152 長崎県平戸市鏡川町 教会坂
HP:ほっこり HIRADO
教会と寺院という異なる宗教の建物が近くにあり、それらを横目に伸びる教会への坂です。石畳な坂と景色が良い雰囲気を織りなしています。
川内峠展望台
所在地:〒859-5123 長崎県平戸市大野町
HP:平戸観光協会
草原が広がり、360度のパノラマが楽しめる峠。天気が良く、空気が澄んでいれば遠くには壱岐、対馬、九十九島まで見える絶景ポイント。
生月サンセットウェイ
所在地:〒859-5703 長崎県平戸市生月町里免
HP:公式HP
生月島の西海岸沿いの道路は生月サンセットウェイと呼ばれる絶景ドライブコースです。東シナ海、断崖の合間をクネクネと道が伸びており、車のCMにもよく使われるポイントです。
春日の棚田
所在地:〒859-5373 長崎県平戸市春日町
HP:ほっこり HIRADO
海から山に広がる棚田はかなりの規模で、山側から見た景色は素晴らしかったです。今回は冬だったので、棚田の形しか見れませんでしたが、春以降に訪れた時にはきっとさらに素晴らしい景色が観れる場所です。
日本本土最西端の地
所在地:〒857-0413長崎県佐世保市小佐々町楠泊354−12
HP:ながさき旅ネット
東経129度33分、北緯33度12分に位置し、日本本土最西端の地として知られています。最西端であることを示すモニュメントもあり、一帯は公園になっています。
Restaurant, Cafe, Meals
めしどころ 一楽
所在地:〒859-5113長崎県平戸市木引田町477
電話番号:0950-22-2269
営業時間:11:00~14:30 / 18:00~20:30
定休日:月曜日
HP: 公式HP
平戸ちゃんぽんのお店。ただ、メニューは皿うどんから定食まで色々とあります。
Accomodation
弓張の丘ホテル
所在地:〒857-0069 長崎県佐世保市鵜渡越町510
電話番号:0956-26-0800
HP: 公式HP
佐世保市と東シナ海を一望できる、丘の上に建つホテル。ホテル、部屋からの景色も絶景、食事もとても美味しかったです。
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