Cycle Road Racer
2020年夏の北海道ライド2日目は阿寒摩周湖国立公園を中心としたカルデラ湖巡りだ。
屈斜路湖近くの川湯温泉に宿を取っていたので、そこから摩周湖を目指して出発。まず最初に立ち寄ったのが「硫黄山」だ。その名の通り、硫黄が至る所から吹き出ているので、岩が硫黄で色が変わっているし木々も生えていない。中々迫力のある場所だった。
その後は屈斜路摩周湖畔線にそって摩周湖までヒルクライム。カルデラなので湖を覆うカルデラの頂上までは意外と登る。九十九折れのカーブをいなして到着したのは摩周湖第三展望台。まずはここからの絶景に心を奪われた。これまでも多くの湖を見てきたが、山々、カルデラの要素も合わさりとても神秘的な景色だった。その後は、道沿いにある摩周湖第一展望台にも立ち寄って、阿寒横断道路へ。
ここからは一路阿寒湖を目指す。阿寒湖までは峠を越える必要があるのだが、新緑の中北海道らしい景色を見て、感じて走れるので苦にはならない。雄阿寒岳を横目に阿寒湖に到着後は早速と昼食で、揚げてたてのワカサギを頂く。「とっても美味しい!」。阿寒湖近くにあるアイヌコタンに立ち寄って、アイヌに関するお土産などを見た後は、相生鉄道公園へとダウンヒル。今でこそ鉄道は走っていないが、旧駅舎や車両を利用したレストランもある。道の駅あいおいと併設なのだが、ここでは「クマヤキ」が有名な模様。名前から熊料理だと思っていたが、実際にはたい焼き風のスイーツ。北見市に位置するので、宣伝はもちろんカーリング娘で北海道らしい。
軽快なダウンヒルで津別、美幌を経由して一路屈斜路湖を目指す。最後の砦は美幌峠だ。5%少しの緩い坂を上り切った先にあるこの峠から見る屈斜路湖はまた絵になる素晴らしい景色だった。眼下に見えるカルデラ、そこに浮かぶ島、ワインディングロード、どれもが絵になる素晴らしい場所で長居してしまった。最後は屈斜路湖畔を走って出発地点の川湯温泉へ戻り、本日の宿のある斜里町へと移動。途中にあった日帰り温泉も中々良かった。
走行記録
走行距離、獲得標高、山岳勾配やコースなどによって著者の判断で決定。
距離の目安
獲得標高の目安
アイヌ語で「アトサヌプリ」、裸の山と呼ばれる硫黄山。川湯温泉から程近いこの場所は、草木の生えない山肌からはゴウゴウと音を立てながら噴煙が上がっています。硫黄独特の匂いが立ち込め、山裾の砂礫を少し進むと、噴気孔のすぐ近くまで行くことも可能です。
かなり噴煙近くまで行けるので大迫力な雰囲気が味わえる場所です。
摩周湖は周囲20km、面積19.6平方kmのカルデラ湖としては日本国内で6番目に大きな湖です。
アイヌ語で「カムイトー」。神の湖と呼ばれる、神秘の場所。摩周湖第1, 第3展望台からの眺めは圧巻で本当に湖に吸い込まれそうなほどの深い青色の湖水が広がっています。この青は「摩周ブルー」と呼ばれ、世界でも一級の透明度を誇る湖水に、空の青が映りこんで生まれる独特の色だそうです。湖の周囲は急峻な壁になっていて、小さな草花が沢山生えていて綺麗でした。
摩周第一展望所には広い駐車場と、トイレやレストハウスもあり、休憩にも最適です。ここで食べた「いももち」が美味しかった!
周囲約26km、海抜420m、そして日本で数少ないマリモが生息する湖が阿寒湖です。この湖は遊覧船で1時間かけて周ることができるので、時間があれば是非遊覧船に乗りましょう。
この湖ではワカサギが釣れるので、飲食店でもワカサギを提供する店も多いです。そして何よりアイヌという北海道の文化が根強く残されている場所ですね。近くにあるアイヌコタンを始めとして、お土産店などアイヌの伝統や民芸品を扱うところが多かったです。
北海道で最大のアイヌコタン(集落)があるのが阿寒湖温泉です。
先住アイヌ民族の伝統的古式舞踊が見学できる専用の劇場(コロナウイルスの影響で訪問時には実施してませんでした)や、芸術的な木彫の民芸品が並ぶお土産店・アイヌ料理が味わえる飲食店などが立ち並んでいます。雰囲気も独特で普段とは違った文化、日常を体験できる場所だと思います。
阿寒湖温泉街にあるので、観光のついでにぜひ立ち寄りたい場所です。
北海道網走郡津別町相生にある石北本線北見相生駅(きたみあいおいえき)の駅跡を再生した公園が相生鉄道公園です。旧国鉄相生線の駅舎、ホーム、ターンテーブルなどを保存し、鉄道公園として再生しています。何両か機関車や客車なども残っており、ライダーハウス(簡易宿泊所)に活用されている模様。
「道の駅あいおい」が隣接しており、名物クマヤキを頂くことができます。他にも地元の物産が販売されているので、休憩がてら立ち寄りたい場所ですね。
道の駅あいおい
屈斜路湖が望める3つの峠のうち、最も有名なのがここ美幌峠だそうで、まさに北海道、いや全国でも屈指のビューポイントです。
標高525mの展望台から望む屈斜路湖は、中央に中島があり、どこから見ても絵になります。また峠の頂上には道の駅があるので、レストハウスで休憩したり、お土産を買ったりと有意義に時間を使うことができます。軽食コーナーもあるので、屈斜路湖を眺めながら小休止しましょう。
美幌側からは勾配が3-5%程度の坂を登ってきますが、ゆっくり登ればそれほど難易度が高い峠では無いのでチャレンジしても良いですね。屈斜路湖へ向かう場合はダウンヒルで、眼下に広がるパノラマを楽しんで走れるで最高でした!
ぐるっとパノラマ美幌峠
自家製手打ちそばと、阿寒湖の魚を使った郷土料理が楽しめる「奈辺久」。ヒメマスやニジマス、ワカサギの定食や丼などが楽しめます。イチオシは5月~7月のみ食べられる阿寒湖特産のヒメマスの刺身。鮮度の関係から、阿寒湖でしか味わえない味覚とのことです。
今回はわかさぎの天ぷら定食を頂きましたが、カラッとサクサクとっても美味しかったです。
川湯温泉 お宿欣喜湯は川湯温泉の中でも比較的規模の大きい温泉旅館です。源泉掛け流しのお風呂もあって、旅の疲れを癒すには最高ですね。
今回は到着時間が遅かったので、旅館自体は満喫できた訳では無いですが、落ち着いた和室の部屋でゆっくりとできました。
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