2020 夏の北海道スペシャル Part 3 – 知床半島

2020 夏の北海道スペシャル Part 3 – 知床半島

知床への玄関口、斜里町の駅前にある ルートイン グランティア知床 へ宿泊してライド3日目はいよいよ今回のハイライトである知床半島を自転車で走る日だ。

朝食を頂いて、早速と知床半島の玄関口であるウトロの街を目指して出発。コンビニなどは道中ほとんど無いと思われるので、斜里町でしっかりと準備しておいた。
国道334号線を利用すれば、ウトロまでは約40kmと2時間もかからないのだが、それでは勿体無いので、一番最初に向かったのは「天に続く道」と呼ばれる全長28.1kmに及ぶ直線道路。真っ直ぐな道が遥か遠くまで続き、アップダウンがあることもありまるで天に続くように見えることから名付けられたこの道を走って、最後のT字路までやってくると片側は走ってきた道が本当に天に届くような真っ直ぐな素晴らしい光景、そして海側を見ると今度はオホーツク海へと真っ直ぐ伸びたこれまた素晴らしい直線道路の風景が広がっていた。自転車の場合、見かけによらずアップダウンがあるので意外と上りがキツいのを付け足しておこう。。。
 
「天に続く道」を後にして、一路ウトロの街へと向かうのだが、オホーツク海岸線沿いを走るので目の前にはまさにサイクリングをしていても絶景と呼べるような風景が広がって走るのが楽しい。程なくして「オシンコシンの滝」が道路沿いに現れるので行ってみることに。道路からすぐの場所にあるこの滝は、岩肌を流れるような滝で迫力もそこそこ。夏だったこともあり、滝の飛沫が気持ちよく良い小休止になった。
 
ウトロの街に到着すると、知床半島の玄関口らしくホテルやら店なども多かったが、まず立ち寄ったのが「道の駅 うとろ・シリエトク」。知床自然パネル展示などもあり、知床の自然の素晴らしさを紹介していた。今回のライドはクマとの遭遇が一番怖いのだが、こればかりは運なので腹を括って走るしかない。この道の駅は2016年北海道じゃらんで「行ってみたい道の駅」で堂々の1位を獲得しただけのことはあり、お土産なども充実していた。
 
ウトロを後にして、いよいよ知床半島の知床五胡を目指す。知床連山を背にした原生林の中に佇んでいる5つの湖で神秘的な雰囲気に包まれている場所で、当然ながら世界自然遺産に指定されている。特にヒグマなども生息しているとのことで、散策には高架木道と地上遊歩道の2通りあり、高架木道は1年を通じて無料で安全なのでガイドなど無しでも歩けるのだが、地上遊歩道はヒグマに遭遇することもあるので、ガイドツアーに申し込んでの参加となる。今回はヒグマを見ることは出来なかったけれど、高架木道から雄大な知床連山を眺めることができた。
 
メインの知床五湖の後は、知床峠を超えて羅臼へと向かうのだが峠までは目の前に羅臼岳が広がり、視界が広がる場所では広大な知床の自然を眺めることができる素晴らしいコースだった。頂上に当たる知床峠は無料の駐車場があって展望台になっている。ここからは羅臼岳を始めとした景色を楽めるので必ず立ち寄って記念撮影しよう!
 
知床峠から羅臼までは軽快なダウンヒル。途中で左手を見ると海の向こうに北方領土である国後島がハッキリ見える。「本当に北方領土の近くまで来ているんだ」と実感すると共に、行くことのできない近くて遠い場所であることも再認識。そんなことを考えながら下り切ると羅臼の街へと到着。
 
羅臼と言えば何と言っても有名なのは「昆布」だろう。「道の駅 知床・らうす」に立ち寄ると新鮮な海の幸が沢山。有名な昆布はもちろん、隣接されている海鮮工房や深層館では、羅臼の旬の海の幸を買うことができる。羅臼漁港であがったばかりの新鮮な魚介類をはじめ、スイーツやグッズなど、羅臼の様々なお土産物が沢山ある。食事も1F, 2Fに食堂があり、ウニ丼やイクラ丼や人気の昆布ラーメンのほか、羅臼でしか味わえない黒ハモ丼なるもの(今回は食べてはいない)もあるので、お腹を空かせて行きたい。
 
羅臼を後にして標津方面へと南下し始める。天気のが曇ってきたこと、風が出てきたこともあり、海沿いを走っているのだが何となく海の雰囲気、波など含めて暗い感じに。。。街や店もほぼない変わり映えしない景色に少し飽きながら進むしか無いので、ひたすらとペダルを回してようやくと標津町に入ると街に入る前に国道244号線へと入り、斜里町へ向かう。途中で斜里岳を眺めながらの峠越え。真っ直ぐな道はとても綺麗で美しい反面、上りになると延々と続く地獄のような長い道のりへと一変。終わりが見えているのに中々辿りつかないというジレンマを抱えつつ、ようやくと峠へと向かう山道へ。峠自体は勾配もキツく無いので、無難に走って最後は斜里町へダウンヒルで無事ゴール。
 
世界遺産知床、無事に走りきったぜ!

コース紹介

コース

走行記録

走行距離182.01km
獲得標高2,152m
平均速度29.3km/h
経過時間08:20:32
ルートのダウンロード
難易度
5/5
走行距離
5/5
ヒルクライム
5/5

走行距離、獲得標高、山岳勾配やコースなどによって著者の判断で決定。

距離の目安

  • 星1: >50km
  • 星2: 51-100km
  • 星3: 101-150km
  • 星4: 151-200km
  • 星5: 201km<

獲得標高の目安

  • 星1: >500m
  • 星2: 501-1,000m
  • 星3: 1,001-1,500m
  • 星4: 1,501-2,000m
  • 星5: 2,001m<

コース上の見どころ

天に続く道

天に続く道

道東・斜里町の峰浜から大栄地区まで続く約18キロの直線ルート(国道334号・244号線/斜里国道)。道の先が“天”につながっているように見えることから、この愛称が名付けられた北海道の中でも有名な場所。

斜里町中心部からはそれほど距離も遠くなく、道も分かりやすいので行くのは比較的簡単。ただし、自転車で行く場合は意外とアップダウンが多くて上りはそこそこの斜度もあるので覚悟しておく必要があります。丘の頂上付近(道路の左手)に建つ木製の展望台「名も無き展望台」があるので、そこに登って辺りを見回すと畑と防風林、オホーツク海と素晴らしい景色が広がっています。

オシンコシンの滝

オシンコシンの滝

滝の中ほどの高さまで階段で上がることができ、なかなか迫力があります。
また、滝の上にある展望台からはオホーツク海や知床連山を遠望することができ、 「日本の滝100選」にも選ばれています。途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれます。国道334号沿いにあり、滝までの距離も短いので簡単に訪れることのできる滝です。

道の駅 うとろ・シリエトク

国道334号線沿いにある「道の駅うとろ・シリエトク」は世界自然遺産『知床』の玄関口に位置し、漁師の番屋風の建物になっています。

特に知床観光の拠点施設としており、常に生きた情報を提供する観光案内所、地元の特産品を数多く揃う売店、知床の旬の味を提供するレストランがあるので、朝から結構多くの観光客が訪れていました。

レストランに入らずとも、アイスクリームの販売店などもあるので、ちょっと買い物をして知床の情報を見たり、聴きながら時間を潰すことも可能です。

トイレなどの施設も綺麗だし、何よりお土産が豊富なのでしっかりと時間をかけて見て回りたい道の駅です。

知床五湖

知床五湖

知床五湖は、世界遺産にも登録されている、湖でハイキングなどでも有名な場所。

ビジターセンターまでは車でも行けるので、アクセスはまだ良い方。そこから高架木道を利用する場合は無料で歩いて散策できるので、簡単かつお手軽に知床五湖を楽しめます。一方で遊歩道含めて歩いて周るにはガイドと一緒に動く必要があります。(クマとか出るので。。。)豊かな自然、知床連山がとても綺麗なとっておきな場所です!

環境省HPより以下引用

知床連山を背景に原生林の中にたたずむ5つの神秘的な湖です。多くの野生動物の生息地でもあり、ヒグマの爪痕やクマゲラの食痕など知床の自然の豊かさを実感できる場所です。
知床五湖には「2つの歩き方」があります。

一つは高架木道で、シーズンを通して無料・安全に散策していただけます。そしてもう一つは地上遊歩道で、訪れる時期によって散策条件は異なりますが、原生の自然を存分に楽しむことが出来ます。

知床五湖では海や森、山や湖などの美しい景色を一度に楽しむことが出来ることから、自然豊かな世界自然遺産知床を象徴する景勝地として知られています。

知床峠

知床峠

斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上、知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠です。写真の通り、羅臼岳が目の前に広がり、本当に素晴らしい景色が広がっています。一方でオホーツク海側に目を向けると遠くには国後島が見え、本当に北方領土の近くなのだと実感できます。

 

道の駅 知床・らうす

国道335号沿いに建つ道の駅「知床・らうす」は、知床横断道路の羅臼側の入り口にある道の駅です。目の前には、根室海峡と北方領土・国後島が見渡せ、山側は日本百名山の1つ標高1,661mの羅臼岳がそびえます。

海産物が特に豊かな地方で、有名なのは何と言っても「羅臼昆布」だと思いますが、その他にもエゾバフンウニ、すけそうだら、時鮭(トキシラズ)、秋鮭やイカなど、一年中多種多様な魚介類がとれる世界有数の漁場の恩恵からも魚介市場は新鮮な魚介類で埋め尽くされています。食事もできる定食屋が複数あるので、ここでご飯を頂くもよし、市場の人に聞くとお食事処の紹介をしてくれたので、それを目当てに探すもよし、訪れて絶対に損のない道の駅です。

Restaurant, Cafe, Meals

しれとこキッチン熊湖

  • 営業時間: 11:00~13:00、17:00-21:00
  • 定休日:不定休
  • 住所:〒099-4112 北海道斜里郡斜里町港町1番地

道の駅しゃりの隣にあるレストラン。主には近辺の山、海の幸を扱うお店でメニューも居酒屋チックで色々とある。自分は海鮮系の丼を頂いたが、ラストオーダーギリギリだったので、あまり長いは出来なかった。

この近辺では比較的遅くまで空いているレストランなので、夜に食事に行く際には検討しても良いだろう。駅にも程近いのでアクセスも良かった。

しれとこキッチン熊湖

Accommodation

ルートイングランティア知床斜里駅前

源泉100%かけ流しでナトリウム塩化物泉の天然温泉 知床温泉「知床の湯」があってビジネスホテルなのに有難かった。朝食もバイキング形式で充実しており、立地、清潔さ、価格含めて非常に満足度が高いホテルでした。

夏は知床観光の観光客も多いので、意外と部屋が埋まってしまうのが早いので、早めに予約した方が吉!

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