近江・美濃・越前の林道デルタ
滋賀県から岐阜県に抜ける場合、国道365号線を通って関ケ原から大垣方面へと向かうケースがほとんどだろう。実際には他にも岐阜県へと抜ける道はあるのだが、国道は無く、山間を通る県道や林道が幾つかある程度だ。特に滋賀県、岐阜県の県境は冬の間は豪雪地帯で冬季封鎖される道ばかり。なので夏になっても実際に林道を走ると崖崩れなどで通行止めなんてことも多々ある。
今回は滋賀県北部にある『道の駅 浅井三姉妹の郷』に車を停めて滋賀県→岐阜県→福井県へと林道&山岳コースを周ってきた。特に滋賀県は鳥越峠へ続く県道40号線でまさかの通行止めに出くわすが、工事しているおじさんが手招きして通行止めのバリケードの隙間から通してくれた。(数百メートル上った後なので助かりました・・・)
その後は揖斐川の上流にある徳山湖を横目に岐阜県から福井県に抜けるには冠山峠を越えるのだが、ここが過去は国道だったのだがガードレールも無いなど狭く危険なために酷道とされる始末。つい先日この峠道を避けるべく工事していたトンネルが開通したので、今後この峠を通れなくなるかも知れない。。。実際に走った冠山林道は峠までは勾配こそそこそこあるが、そこまで酷道では無かった。ただ、福井県側に入ると風景も一変する。道幅も狭いが確かにガードレールが無い(実際にはひしゃげて折れ曲がっている)か石で出来た縁石のようなものがある程度。その先はかなりの断崖絶壁で道には落石もあるし、秋ということで落ち葉やワインディングロードで十分に注意しなければ、大きな事故につながるような場所だった。そんな峠を越えて福井県に入って越前市まで下って最後は栃ノ木峠を経て滋賀県に戻ってくる獲得標高も3,000m近い結構タフなライドになりました。
コース紹介
コース上の見どころ
道の駅 浅井三姉妹の郷
滋賀県長浜市にある道の駅。浅井三姉妹は織田信長の妹お市と浅井長政との間にできた三姉妹を指す。道の駅では近辺の農産品や特産品を販売しているので、出発、到着時にちょっとした補給がてら道の駅で買い物ができるのも便利だった。
徳山ダムと徳山湖
総貯水容量・堤体積日本一のロックフィルダムで、徳山湖と揖斐川の間に雄大にそびえたっている。小さいながらも駐車場もあるし、何よりダム自体と徳山湖の眺めも良い。ダムカードも配布しているようなので少し立ち寄ってみよう。
冠山峠
林道冠山線の岐阜県と福井県の県境にある峠で標高は1,050mある。冬季は通行止めになり、岐阜県と福井県の間を行き来できなくなるが、現在建設中であった冠山峠道路のトンネルが貫通したので、今後は冬季でも両県の行き来ができるようになるだろう。なお、この峠は車での往来が出来るとはいえ、特に福井県側は道幅が狭いこともあるが、急坂、崖沿いの道路でガードレールも無いので非常に危険な道だといえる。自転車で走るのも気を付けたいが、その分山間の絶景を十分に満喫できる。今後トンネルの開通でこの林道が使われなくなると通行封鎖になる可能性もあるのが心配である。
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