宮崎県の都井岬は野生馬が生息している場所として知られているが、実際には宮崎のことを色々と調べるまで知らなかった。今回は宮崎市内から、この野生馬を見るために都井岬まで往復してきたので、こちらのライドについて紹介したい。
コース紹介
スタートは宮崎市内にあるホテルから。往復約200km近くあるが、後半に結構長い上りが連続するので、ペース配分を間違えると最後かなりキツい。。
旅の記録
日本の道100選のオススメコース
宮崎市南部から都井岬にいたる国道220・448号は通称「日南フェニックスロード」と呼ばれ、車、バイク、そして自転車に乗る人にとっても人気のドライブ、ツーリングコースだ。日本の道100選の一つでもあり、都井岬に至るまでにも数多くの名所やレジャースポットが点在している。今回はこの「日南フェニックスロード」を走って都井岬に生息する野生馬に逢いに行った。
宮崎市内のホテルを出発し、市内を流れる大淀川を越えて宮崎空港あたりまでは交通量の多い国道を避け、宮崎空港を越えてからは、日南フェニックスロードを南下開始。最初の名称は青島なのだが、今回は朝も早かったので立ち寄ることなく、素通りで先へと進む。
青島を過ぎると一度海からは離れてちょっとした山間へと入るのだが、ここから「堀切峠」へと向かっていく。ゆるやかな上りを終えると眼前には日南海外を見下ろす素晴らしい景色が飛び込んできた。日向灘と波状岩が織り成す景色は日南海岸国定公園でも屈指の眺めとして知られており、ソテツなども南国気分を盛り上げる。「堀切峠」からゆるやかな下りを経て直ぐに到着するのが、「道の駅フェニックス」。ここからも日南海岸の素晴らしい景色、日向灘の青い海を眺めることができた。
更に南下すると高台にモアイ像が並んでいるのが見える。ここは「サンメッセ日南」。イースター島のモアイを修復した日本の功績により、世界で唯一、島の長老会から許可を得て完全復刻した7体のモアイ像が立ち並んでいる。日本でモアイ像は何か不思議な感じだが、間近で見ると結構大きかった。
「サンメッセ日南」を過ぎて進むと、今度は宮崎県南では一番有名な鵜戸神宮への入り口が出てくる。前回宮崎に来た時に寄ったのだが、太平洋に突き出した鵜戸崎岬の突端にある洞窟の中に、御本殿があるという特徴的な神社だった。また亀石と呼ばれる岩の枡形に運玉を投げ、入れば願いが叶うと言われており、多くの参拝者(自分も)がチャレンジしていた。まさにパワースポット的な場所なのだが、今回は残念ながらパス。
「日南海岸沿いの素晴らしい景観を走ってきて、久しぶりに少し大きな街へと到着。ここが日南市で周辺にはダイビングスポットもあり、海のレジャーを楽しむ施設なども点在している。今回のライドでは日南市には立ち寄らず、そのまま更に南下して「道の駅なんごう」に立ち寄る。ここからも素晴らしい日南海岸の景観が楽しめた。道の駅にある屋台で小腹を満たし、物産館を物色。今回は利用しなかったが、レストランもあるし、南国の植物を植栽したトロピカルガーデンやジャカランダの森、展望広場など見どころもあって色々と楽しめる場所のようだ。南郷町産のマンゴーの取り扱いも季節によってあるそう。
「道の駅なんごう」を後にし、更に南下を続けようとした矢先、まさかの通行止めというアクシデント。しょうがないので、看板に記載の迂回路へと向かうべくUターンし、県道439号線を経て通行止め区間をスキップして先へと進んだ。
都井岬が近づくにつれ、「日南フェニックスロード」もアップダウンというか上りが多くなり、少し高台を走る感じになってくる。そうするとまた日向灘などを見下ろす別の景観が楽しめるのだが、それなりに上りの斜度もあったりするのが辛いところだ。幸島展望台、恋ヶ浦のビーチやサーフスポットなどを経て串間市に入るといよいよ都井岬もすぐそこだ。
天然記念物の野生馬「御崎馬」と出会う
一度海から離れて上りに入ると都井岬へと続く別れ道が出てくる。ここで都井岬方面へと向かうと料金所があり、車などの場合は有料なのだが、自転車は無料で料金所のおばちゃんが声援をくれて嬉しかった。都井岬へと向かう道中は最初は上り、その後は岬へと続くクネクネとしたワインディングロードを進むが丘陵地帯なのでアップダウンも多い。そして料金所から岬の先端まで以外と距離があった。ただ、この岬へと続く道の景観がまた素晴らしい。
暫くすると野生馬「御崎馬」がいるのが見えた。天然記念物に指定されて、100頭程が都井岬の丘陵地帯に生息しているそう。人間なんて無視して草をむしゃむしゃと食べて愛らしい。途中で停まりながら馬を眺めたり、写真を撮りながら先へと進むと「都井岬ビジターセンターうまの館」へと到着。ここでは中に入らず立ち寄っただけで、更にその先にある「都井岬灯台」を目指す。
「都井岬灯台」は灯台の上まで登ることができる。海抜250mの断崖の上に立つ灯台からの眺めはもちろん最高。海の眺めはもちろんだが、振り返って半島そのものの景観も素晴らしかった。灯台見学後も暫くはのんびりと景色や馬などを眺めたり、立ち寄って少し散策しながら満喫し、お昼をいただいて宮崎へと今度は折り返し。
復路は海沿いではなく、山間部を通る国道をひたすら宮崎目指して走り切るというもの。それほど名所などは点在してはいないのだが、往路と違ってそれなりに大小関わらず峠が点在するので、既に100km以上走ってからの上りは疲れた。
復路は特に立ち寄りせずに、途中にあるコンビニなどで少し補給をしながらひたすら宮崎市内を目指して突き進み、日も暮れ始める前には何とか到着。それなりの長距離ライドだったけど、脚があるなら1日でも宮崎からは往復できるし、輪行バッグを持参してそのまま桜島、鹿児島まで脚を伸ばして帰りは輪行という手も中々楽しそうだなと妄想。次回チャンスがあれば、チャレンジしたいですね。
コース上の見どころ
青島
所在地:宮崎県宮崎市青島
HP:https://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/spot/10001
亜熱帯植物に囲まれ、パワースポットとしても有名な宮崎市内からもすぐの観光スポット
堀切峠
所在地:〒889-2164 宮崎県宮崎市大字折生迫
HP:https://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/spot/10006
展望台があり、日南海岸、日向灘を見下ろせる絶景スポット
「道の駅」フェニックス
所在地:〒889-2301宮崎県宮崎市内海381-1
営業時間:09:00~17:00
HP:http://michinoekiphoenix.jp/
堀切峠すぐ近くにある道の駅。ウッドデッキからは太平洋や鬼の洗濯板なども眺めることができる。ソフトクリームが人気!
鵜戸神宮
所在地:宮崎県日南市大字宮浦3232番地
開閉門時間:06:00〜18:00
HP:http://www.udojingu.com/
本殿が洞窟の中にある珍しい神社。縁結び、安産、子宝などのにご利益があるということで多くの参拝者が集まる。運玉を投げて祈願成就しよう!
「道の駅」なんごう
所在地:〒889-3211 宮崎県日南市南郷町大字贄波3220-24
営業時間:08:30~18:00
HP:https://www.michinoeki-nango.jp/
日南市にある道の駅。地元南郷産のマンゴーも販売しており、展望所からは日向灘を含めた景色も楽しめる。植物園など、他にも楽しめる施設が一緒になっている。
都井岬灯台
所在地:〒888-0221 宮崎県串間市大納80−2
開館時間:09:00〜17:00
料金:大人:300円(中学生以上)、子供:無料(小学生以下)
HP:https://kushima-city.jp/toi/lighthouse/
日向灘と志布志湾を分けるように240mの断崖絶壁の上に立つ灯台。晴れた日には種子島まで見えるという絶景が魅力。
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