2022 GWスペシャル Vol.2 – ツール・ド・長州藩

2022年GW前半は九州へ

2022年のGWは九州は福岡までフライトして色々と走ってきました。今まで走ったことの無い地域も多く、充実した旅ライドが出来たので、非常に満足です。今回のGW前半の日程は以下の通りです。移動日もありますが、結構様々な箇所を走ることができました。

コース紹介

難易度
5/5
走行距離
5/5
ヒルクライム
5/5

走行距離、獲得標高、山岳勾配やコースなどによって著者の判断で決定。

距離の目安

  • 星1: >50km
  • 星2: 51-100km
  • 星3: 101-150km
  • 星4: 151-200km
  • 星5: 201km<

獲得標高の目安

  • 星1: >500m
  • 星2: 501-1,000m
  • 星3: 1,001-1,500m
  • 星4: 1,501-2,000m
  • 星5: 2,001m<

走行記録

走行距離236.12km
獲得標高2,218m
平均速度26.9km/h
経過時間12:57:17

旅の記録

関門トンネルを越えて

関門トンネル人道入口(門司側)
関門トンネル内の県境

GW2日目は門司港から関門トンネルを渡り、山口県の下関へ。そこから時計回りに長門、秋芳洞を抜けて周遊する絶景&長州藩を満喫するライドに出発です。

朝6時前にホテルを出発し、向かった先は関門トンネル人道。関門海峡を渡る術は車なら高速を利用した関門海峡大橋を経由するコース、関門トンネルなどがありますが、自転車と人が行き来できる方法はこの関門トンネル人道を通るか、船に乗って渡るかのどちらかです。関門トンネル人道は自転車の場合は20円必要になり、トンネル内は走行禁止のため歩いて渡る必要があります。トンネルへはエレベーターに乗って地下60mまで進み、そこから約780mトンネルを歩いて渡りました。

渡った先は源氏と平家の最後の戦いとなった場所、山口県下関は壇之浦古戦場。源義経と平知盛が戦う姿の像が関門海峡をバックに建っています。

源義経と平知盛が戦う姿の像

西長門ブルーラインで絶景ライド

下関へ渡ると門司側とは少し雰囲気も異なる感じです。早速とライドを開始してまずは下関市内方面へと向かいます。すぐに「赤間神宮」。竜宮城をイメージして建立された朱色の水天門がとても綺麗です。

直ぐ様に有名な「唐戸市場」へと到着です。ここはふぐだけでなく、タイやハマチの市場としても有名で、魚も直接販売しており、地方卸売市場としては全国的にも珍しい販売形態を行う市場です。毎週末と祝日に「活きいき馬関街(ばかんがい)」がという飲食イベントも人気があります。

唐戸市場を後にすると直ぐに下関駅ですが、ここはパスして通称”西長門ブルーライン”と呼ばれる国道191号線を長門方面へ走ります。海岸線沿いを走ることが多いので景色も中々綺麗でしたが、今回「福徳稲荷神社」に立ち寄りました。この神社まで行くのに短いながらも激坂を登らないといけないのですが、全国的にも有名な暗峠かそれ以上の勾配がある気がしました。短いのでインナーローで蛇行しながら何とかダンシングで乗り切れましたが・・・・

この「福徳稲荷神社」から眺める日本海の海も素晴らしいのですが、境内から続く千本鳥居が良かったです。鳥居が続くのは京都の伏見稲荷大社が有名ですが、ここは手軽に散策できました。

赤間神宮
下関といえばフグ
福徳稲荷神社
福徳稲荷神社の千本鳥居
関門トンネル人道入口(門司側)
関門トンネル内の県境

福徳稲荷神社を後にし、次に向かったのが今回のライドのハイライトの1つである「角島大橋」です。角島大橋までは約30km程のライドになりますが、途中で穏やかな日本海、何となくレトロな鉄道風景などを眺めて進みます。途中で道の駅「北浦街道 豊北」に立ち寄って小休憩。本州最西端の道の駅だそうで、口コミで行って良かった道の駅No.1にも輝いたこともあるそうな。豊北地域で揚がった新鮮な魚貝や新鮮野菜、果物、特産品も多数あり、美味しい海の幸が頂けるレストランやベーカリーもあります。今回ここでは人気のカレーパンで補給し、角島大橋へと向かいます。

一生に一度は行きたい絶景の地 角島大橋

日本の行きたい絶景の場所の1つとしてよくCM, TV, 本などでも取り上げられるのが角島へと架かる角島大橋です。角島大橋を眼下に見下ろせる角島展望台はスペースが広くは無いので、車は大渋滞で混雑していました。そんな脇を自転車ならスイスイと展望台まで行くことができたので、思う存分この絶景を楽しむことができました。

角島大橋展望台からの景色を眺めた後は、角島大橋を渡って角島へと向かいます。今回は風が強くて橋の上は結構煽られましたが、何とか角島へと到着しました。ここからは数キロ離れた角島灯台を目指してアップダウンのある島を貫いて無事に到着です。角島灯台は全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つで、日本で三つしかないベージュの石が美しい灯台とのことでした。確かに見た目も中々美しかったです。今回は灯台にはのぼりませんでしたが、次回機会があれば登ってみたいと思います。

角島灯台

長門、そしてカルストの大地へ

楊貴妃ロマンロード
美しい棚田

角島大橋の絶景を堪能し、”風並のクロスロード”を経て再度国道191号線へと合流し、向かう先は長門市です。とはいえ、長門市までそのまま国道を走っても面白くないので、長門市油谷地区の向津具半島へ伸びる”楊貴妃ロマンロード”を走って少し寄り道です。ちなみに何故 ”楊貴妃ロマンロード”なるものがあるのか?を後からネットで調べたところ、この地には楊貴妃が存命のまま流れ着きその後、亡くなったという驚きの伝説があるとのことでした。

そうとは知らずに走ってましたが、途中で今回は県道66号線のアップダウン沿いへと入ります。ここは300m程の登りもありちょっとしたヒルクライムでした。ただ、この地には幾つか日本海に面した棚田があり、風景的にも凄く綺麗で癒される場所でした。

寄り道した後は、長門市内へと向かいます。国道に戻り交通量が増えますが、長門市内はそのまま素通りで今回のライドでもう1つのハイライトとなるカルスト大地を目指します。長門市からカルスト大地までは県道28号線(小郡三隅線)を走りますが、7km少しで200mぐらい登る感じです。ここから県道239号線、通称カルストロードへ入って秋吉台まで絶景ライドが始まります。カルストロードは区間距離約11.9㎞あり、石灰岩が雨水や地下水などに侵食されてできた独特の地形、その景色は日本ではやはり一番ですね。ここは過去JBCFの大会でも走ったことがあるのですが、その際は雨で景色を全く楽しめなかったので、ようやくとカルストの景色と大地を十分に体験できました。

下関内陸部を貫いて

秋吉台、カルストロードを十分に楽しめたので、いよいよ下関を目指します。秋芳洞を横目にまずは美祢経由で豊田へと向かいます。豊田はホタルの里としても有名な場所で、ホタルロード(蛍街道)のある場所です。この豊田にある道の駅「蛍街道 西ノ市」は温泉・特産品販売・観光情報コーナーなどもあり、休憩するには非常に充実した施設でした。中庭?にはSLまで置いてあるのには驚きましたがw

蛍街道 西ノ市
壇ノ浦
関門海峡大橋
焼きカレー

道の駅「蛍街道 西ノ市」で休息後は、下関まで約40km程内陸部の国道や県道を繋いで走りました。既に180km以上走った後にちょっとしたアップダウンも多くて脚に来ましたが、何とか無事に下関港へと到着することができました。

往路と違い、復路は関門トンネルではなく船で下関港まで渡ることに。港で発券して船を待ちます。それほど大きくは無いですが、自転車のお客様も多いようで慣れた手つきで船に乗せ、10分もかからない門司港までの船旅が始まりました。丁度夕刻に近づいていたのもありますが、船から見る景色もまた素晴らしかったです。

門司港に着いた後は小倉まで帰るか、門司港で夕食を食べるか考えたのですが、門司港は焼きカレーが有名ということで、せっかくなので食べていくことに。色々と携帯で店を調べるのですが、丁度夕食の時間帯ということもあり、結構どこもいっぱいでした。そんな中、比較的並んでいる人数が少なかった女優の上戸彩さんが絶賛という看板のある「BEAR FRUITS 門司港本店」に入りました。頼んだメニューは当然焼きカレーなのですが、見た目も食べた感じもドリア?に近い気がしました。自分は味の違いが分かるほど舌が肥えている訳でも無いので、十分美味しくいただくことができました。

夕食後は、10km程のライドで小倉へ戻り長くも充実したライドが無事に完了です。

コース上の見どころ

関門トンネル人道

所在地:〒801-0855 福岡県北九州市門司区門司 関門トンネル人道入口
通行可能時間:6:00~22:00
通行料金:歩行者:無料、自転車・原付:20円
HP: 北九州市観光情報サイト

山口県下関市と福岡県北九州市の門司を結ぶ海中トンネル。自転車、原付も通行可能ですが、走行は不可なので降りて押し歩く必要があります。トンネルには大きなエレベーターで地下まで降りる必要があり、距離も全長780mあるので15分から20分近くかかります。

壇ノ浦古戦場跡

所在地:〒751-0813 山口県下関市みもすそ川町21−1番
HP: 山口県観光サイト

源氏と平家の最後の戦いとなった壇ノ浦合戦の跡。現在は公園があり、源義経、平知盛の像などが設置されています。

赤間神宮

所在地:〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4−1
HP: 公式HP

山口県下関市にある神社で、目の前に壇ノ浦を望む場所にあります。朱塗りの水門は、海の竜宮城をあしらったとも言い、とても綺麗です。

福徳稲荷神社

所在地:〒759-6303 山口県下関市豊浦町大字宇賀2960−1
HP: 豊浦町観光協会

国道からすぐの高台に壮麗な社殿を構える『福徳稲荷神社』があります。境内からは眼下に日本海が広がり、まさに絶景。まあ千本鳥居もあるので、散策もしたくなります。

道の駅 北浦街道 豊北

所在地:〒759-6121 山口県下関市豊北町大字神田上314−1
営業時間:8:30〜17:00
HP: 公式HP

旅の口コミでも有名なTrip Advisorでも過去にNo.1に輝いている道の駅。地元の魚介を扱う市場やベーカリーなど小さいながらも十分満足できる道の駅です。

角島展望台 / 角島大橋

所在地:〒759-5331 山口県下関市豊北町大字神田
HP: 山口県観光サイト

2000年に開通した角島大橋はその絶景からSNSなどでも有名になり、今では日本で一生に一度は訪れたい場所の1つとしても有名です。風がなく晴れている日にはコバルトブルーの海がとても綺麗で角島へ架かる橋との景色はとても美しいです。

カルストロード

所在地:〒754-0213 山口県美祢市美東町長登

山口県道242号秋吉台公園線はカルストロードの愛称で有名な道路です。特にカルスト大地の広がる10km少しのエリアはアップダウンのあるカルストの大地に道路が走っていて絶景を楽しむことができます。

道の駅 蛍街道西ノ市

所在地:〒750-0441 山口県下関市豊田町 中村876−4
営業時間:8:30〜18:00(夏季)、8:30〜17:00(冬季)
HP: 公式HP

道の駅『蛍街道西ノ市』はホタルの里としても有名な、自然豊かな豊田町の田園風景を基調に、昔ながらの農村の集落をイメージした駅舎をモチーフとして建てられています。新鮮な野菜や地元の特産品、良質な温泉、旬な食材を提供するレストランや本格的なパンや自然たっぷりのアイスクリームを楽しめる喫茶等充実した施設です。

Restaurant, Cafe, Meals

BEAR FRUITS 門司港本店

所在地:〒801-0841 福岡県北九州市門司区西海岸1丁目4−7 門司港センタービル 1F
電話番号:093-321-3729
営業時間:11:00~21:00(日~木)、11:00~22:00(金、土、祝前日)
定休日:年中無休
HP: 公式HP

門司港駅より徒歩1分の場所にある焼きカレーが有名なレストラン。メディアなどにも取り上げられているので、入るのには少し並ぶ必要がありました。初めて食べた焼きカレーは美味しかったです。

関連記事

  1. 2020 夏の北海道スペシャル Part 2 – 阿寒摩周国立公園

  2. 2022 GWスペシャル Vol.3 – 壱岐島1周ポタリング

  3. 2022 島旅 in 鹿児島 – 屋久島 Day2

  4. おおすみ絶景街道と佐多岬

  5. 2022 秋旅 Day 2 隠岐諸島〜西ノ島

  6. 2021 国境サイクリング in 対馬 Part 1

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


CAPTCHA