知床への玄関口、斜里町の駅前にある ルートイン グランティア知床 へ宿泊してライド3日目はいよいよ今回のハイライトである知床半島を自転車で走る日だ。
朝食を頂いて、早速と知床半島の玄関口であるウトロの街を目指して出発。コンビニなどは道中ほとんど無いと思われるので、斜里町でしっかりと準備しておいた。
国道334号線を利用すれば、ウトロまでは約40kmと2時間もかからないのだが、それでは勿体無いので、一番最初に向かったのは「天に続く道」と呼ばれる全長28.1kmに及ぶ直線道路。真っ直ぐな道が遥か遠くまで続き、アップダウンがあることもありまるで天に続くように見えることから名付けられたこの道を走って、最後のT字路までやってくると片側は走ってきた道が本当に天に届くような真っ直ぐな素晴らしい光景、そして海側を見ると今度はオホーツク海へと真っ直ぐ伸びたこれまた素晴らしい直線道路の風景が広がっていた。自転車の場合、見かけによらずアップダウンがあるので意外と上りがキツいのを付け足しておこう。。。
「天に続く道」を後にして、一路ウトロの街へと向かうのだが、オホーツク海岸線沿いを走るので目の前にはまさにサイクリングをしていても絶景と呼べるような風景が広がって走るのが楽しい。程なくして「オシンコシンの滝」が道路沿いに現れるので行ってみることに。道路からすぐの場所にあるこの滝は、岩肌を流れるような滝で迫力もそこそこ。夏だったこともあり、滝の飛沫が気持ちよく良い小休止になった。
ウトロの街に到着すると、知床半島の玄関口らしくホテルやら店なども多かったが、まず立ち寄ったのが「道の駅 うとろ・シリエトク」。知床自然パネル展示などもあり、知床の自然の素晴らしさを紹介していた。今回のライドはクマとの遭遇が一番怖いのだが、こればかりは運なので腹を括って走るしかない。この道の駅は2016年北海道じゃらんで「行ってみたい道の駅」で堂々の1位を獲得しただけのことはあり、お土産なども充実していた。
ウトロを後にして、いよいよ知床半島の知床五胡を目指す。知床連山を背にした原生林の中に佇んでいる5つの湖で神秘的な雰囲気に包まれている場所で、当然ながら世界自然遺産に指定されている。特にヒグマなども生息しているとのことで、散策には高架木道と地上遊歩道の2通りあり、高架木道は1年を通じて無料で安全なのでガイドなど無しでも歩けるのだが、地上遊歩道はヒグマに遭遇することもあるので、ガイドツアーに申し込んでの参加となる。今回はヒグマを見ることは出来なかったけれど、高架木道から雄大な知床連山を眺めることができた。
メインの知床五湖の後は、知床峠を超えて羅臼へと向かうのだが峠までは目の前に羅臼岳が広がり、視界が広がる場所では広大な知床の自然を眺めることができる素晴らしいコースだった。頂上に当たる知床峠は無料の駐車場があって展望台になっている。ここからは羅臼岳を始めとした景色を楽めるので必ず立ち寄って記念撮影しよう!
知床峠から羅臼までは軽快なダウンヒル。途中で左手を見ると海の向こうに北方領土である国後島がハッキリ見える。「本当に北方領土の近くまで来ているんだ」と実感すると共に、行くことのできない近くて遠い場所であることも再認識。そんなことを考えながら下り切ると羅臼の街へと到着。
羅臼と言えば何と言っても有名なのは「昆布」だろう。「道の駅 知床・らうす」に立ち寄ると新鮮な海の幸が沢山。有名な昆布はもちろん、隣接されている海鮮工房や深層館では、羅臼の旬の海の幸を買うことができる。羅臼漁港であがったばかりの新鮮な魚介類をはじめ、スイーツやグッズなど、羅臼の様々なお土産物が沢山ある。食事も1F, 2Fに食堂があり、ウニ丼やイクラ丼や人気の昆布ラーメンのほか、羅臼でしか味わえない黒ハモ丼なるもの(今回は食べてはいない)もあるので、お腹を空かせて行きたい。
羅臼を後にして標津方面へと南下し始める。天気のが曇ってきたこと、風が出てきたこともあり、海沿いを走っているのだが何となく海の雰囲気、波など含めて暗い感じに。。。街や店もほぼない変わり映えしない景色に少し飽きながら進むしか無いので、ひたすらとペダルを回してようやくと標津町に入ると街に入る前に国道244号線へと入り、斜里町へ向かう。途中で斜里岳を眺めながらの峠越え。真っ直ぐな道はとても綺麗で美しい反面、上りになると延々と続く地獄のような長い道のりへと一変。終わりが見えているのに中々辿りつかないというジレンマを抱えつつ、ようやくと峠へと向かう山道へ。峠自体は勾配もキツく無いので、無難に走って最後は斜里町へダウンヒルで無事ゴール。
世界遺産知床、無事に走りきったぜ!
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